【B-1-5】まずは一人目
勝負を終えて、握手を交わす二人。
リズムの顔に笑みが広がる。
>「シィノはシィノヴィア。
> リズム嬢は音楽家とのことですが、どのような楽器を?」
シィノヴィアは自らの名前を名乗った上で、リズムの得意とする楽器について聞いてみる。
尋ねられたリズムは軽く腕を組みながら。
「なるほど、シィノね、ありがとう。
んで、あたしの楽器だっけ?
見てもらえばわかりやすいんだけど、あたしボキャブラリー少ないからな。
とりあえず、太鼓みたいなものかな」
リズムが得意とする楽器は太鼓のようなものらしい。
多分ちょっと違うのだろうが、彼女はあまり説明がうまくないと自負しているようだ。
>「ネージャ嬢に頼まれて、メンバーを探していました。
> 伝えたいことがあるので、艶花亭へ来てほしいそうです」
また、シィノヴィアがそもそもの本題へと話を移せば。
「あ、なんだ。
もうネージャこの街についてたんだ。
んじゃ、あたしもちゃんと話聞きに行かなきゃ駄目か。
いつも一発じゃネージャの言ってることわかんないし。
教えてくれてありがと、シィノ」
リズムはすぐに劇場の艶花亭まで向かってくれるようだ。
ヴォイスはふらふらしているようなので。
これでようやく一人目、というところだろうか。
>「ここへ来るまでに会えたのはヴォイス殿だけなのですが、
> ほかの方の行き先を知りませんか」
最後にヴォイス以外の行き先を尋ねてみれば。
リズムは少し考え込みながら答えてくれる。
「ソリッドとプレイヤはこの街の芸術に興味があるって言ってたっけ。
二人共どっちかっていうと古いものよりは新しいものに興味あるんじゃない?
なんてったって、あたしたち若いし」
ソリッドとプレイヤの二人はどちらかというと新しい芸術に関心があると思うようだ。
理由は若いからなどという不確かなものでこそあるが。
「スラップはまたどうせ女の子のところでしょ。
この街に来るときもトップクラスの女優さんの一人や二人の唇を奪おうとか言ってたし。
ホント馬鹿みたいだよね、男って」
またスラップについては女優を口説き落とすという目標を聞いていたらしい。
「あ、でもスラップに会うときは気をつけてね。
あいつ、マジで見境無いから。
シィノも見た感じ全然悪くないし、たぶん絡まれると思うよ。
そうだなあ......もし困ったらさ。
スラップにあたしがこう言ってたって伝えといて」
ただスラップはそれなりに要注意人物であるようで。
リズムは彼に対する秘密の言葉を教えてくれる。
その内容はというと......。
「シィノに迷惑かけるようなら、後で思いっきりぶん殴る」
――なんとなく関係性が伺えるワードである。
「んじゃ、あたしは艶花亭に向かってるから。
後でシィノも来るんでしょ?
そん時、またなんか話そう」
リズムはシィノヴィアに向けて大きく手を振りながら北東の方へと歩き出す。
艶花亭のある2番街への方角だ。
気がつけば二人を囲んでいたギャラリーはいなくなり。
3番街は通常の様相を取り戻していた。
ヴォイスを除けば残りはあと三人。
シィノヴィアは次にどこを目指すべきだろうか。
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あんみつ@GMより
シィノヴィアのルート進行です。
リズムから質問へお返し。
リズムは素直に艷花亭へ向かってくれます。
とりあえず正式に戻ったメンバーはこれで一人目になります。
次回の進行でシィノヴィアが行く場所を【分類:コンチェルティア】から選択してください。
向かうエリアは隣接しているところでなくとも構いません。