瞑想

 シィノヴィア(紫乃) [2016/06/05 21:39:48] 
 

4番街から5番街へ入ると、とても静かに感じる。
2番街の静謐さではない。
人の生活の気配がする、いうならば「日常」の穏やかさ。

歩きながら赤と青を探すも、さすがにいない。
そうしているうちに、シーン神殿に着いた。
2番街の華やかな建物に比べて、こちらは馴染みのある雰囲気。

神殿に近づくと、隣の建物から子どもたちの声がする。
あちらが孤児院か。

>「お祈りですか?」

声をかけてきたのは、シャドウの女性だった。
ここの神官のよう。
シィノが出会ったシャドウはみな武器を持って戦いに身を置く者ばかり。
こういう生き方もあるのか。

>「でしたら、歓迎させていただきます。
> どうぞ中へお入りになってください。
> ......それとも他のご用事でしょうか?」

「1番街に行きましたが、こちらにあると聞いて来ました」

女性について中に入る。
いちばん奥に据えられたシーン様の像の前に立った。
穏やかな顔を見あげたあと、目を閉じる。

蛮族の依頼を受け、穢れを持つ者たちを探しているところ。
はじめは少し迷ったが、大丈夫。
シィノはシーン様のお顔をまっすぐ見れる。

彼らは蛮族ではあるけれど。
音楽というもので、人とつながろうとする心がある。
ならば、届く手は差し伸べようと思う。

目を開けて、先ほどの女性を探す。

「失礼します。人探しの途中で、寄らせていただきました。
 この街で、『新しい芸術』はどこにありますか」


――――PL――――
シャドウ神官嬢に聞いてみましょう。
たぶん6番街なので、そっちに行きます。
もうちょっとお話できるなら、してから行く。