【B-2-2】売れ行き好調
>「さあ、グレイ、準備はいい?」
人通りの多い大通り。
カプリは預かった楽譜をアレンジしながら、ヴィバーチェの弦を躍らせる。
歌とステップを織り交ぜたパフォーマンスはそれなりの出来だ。
「なんだなんだ?」
「あら、可愛らしいわね」
幾人かの者たちが足を止めていく。
カプリたちの見た目や演奏それ自体に惹きつけられている。
「今夜、この街に来たばかりのトゥルー・ソウルズがステージをやるで!
曲はお聞きの通り、あっつーいやつや。
よかったらチケット買ってってな!」
そうして足を止めた彼らにグレイが猫の格好でチケットを売り捌いていく。
「今夜は空いてるし言ってみようかな」
「格調高いものばかり聴いてたけど。
たまにはこういう激しそうなものもいいわね」
「あ、トゥルー・ソウルズじゃん。
へー、この街に来てるんだ。
せっかくだしステージ見ていこうかな」
なかなか売れ行きは上々なようだ。
よその地方から来る観光客の中には彼らについて知っているものがいるのも追い風だ。
――ひとまず落ち着く頃までには。
持ってきた分の半分近いチケットを売ることに成功していた。
「とりあえずお疲れ様やで!
カプリちゃんの演奏もなかなか上手やなあ。
今度ステージやったらどうや?
俺がチケット売ったるで」
結果が出ているからかグレイも満足気だ。
「んで、次はどこ行くん?
移動するときは人の格好になってたほうがええんやったっけ。
そんなら俺ちょっと着替えてくるから待っとってや」
* * *
次のカプリの目的地は5番街だった。
グレイも必要ならば人の格好に戻っている。
ちなみにその風貌は獣っぽい割とワイルドな感じだ。
「5番街って一般の人たちが住んどる所やろ。
蛮族の楽団なんやけど、ええんかな?」
コンチェルティアの5番街はちょっとおしゃれな住宅街という印象だ。
住んでいるのも一般的な思考をする者たちばかりである。
そのためひと工夫なければ、蛮族であるということは受けが悪いかもしれない。
「大通りとは違って場所自体はいろいろありそうやな。
ここではどんな感じでチケット売ってこか?」
大通りと違ってあまり、外でパフォーマンスを行っている姿は見られない。
場所は選び放題であろう。
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あんみつ@GMより
カプリルート進行です。
大通りでの売れ行きに以下の4点のボーナスが加算されます。
・場所ボーナス:観光客が多い(+1点)
・衣装ボーナス:派手な衣装は目立つ(+1点)
・達成値ボーナス:13点(成功すれば幸運)以上(+1点)
・マッチ度ボーナス:場所にマッチした売り方(+1点)
したがって2D6の達成値10にプラスして14点となります。
いきなり最大目標値の半分くらい、上々な滑り出しです。
次は5番街に移動させました。
グレイに人型の姿になって欲しいならその旨を言っておいてください。
また売れ行きダイスの2D6をお願いします。
売り方の詳細などを書いて頂ければ、ボーナスが付加されたりペナルティがなくなったりします。
他の部分につきましては、お好きにどうぞ!