【B-2-3】食いつき悪し
着替え終えて人間の格好で戻ってきたグレイにカプリは一言。
>「うん、かっこいいね!」
にっと笑って言ってみせる。
「せやろ、俺な......自分でも結構イケメンやと思っとんねん。
これならヴィクトリアちゃんもイチコロやろ?
可愛い猫の姿からのギャップもあるしな」
カプリの感想を聞いたグレイは得意げだ。
おそらく100パーセント本気ということはないだろうが。
グレイなら――もしかしなくてもあるだろうか。
* * *
5番街でチケットを売る上でカプリが考えた作戦は。
さっきとはまるで正反対のやり方であった。
>「すみません! トゥルー・ソウルズって、ごぞんじですか?
> コンチェルティアで公演をすることになったので、よろしければ、どうですか?」
落ち着いた格好で出会う人に一人一人地道に声をかけていく。
「もし来てくれたら満足してくると思います。
せやから、そこのお兄さん、どうでっか?」
グレイもカプリ同様気さくになるべく丁寧に話しかけていく。
「あら、お利口さんね」
「どうかしましたか?」
二人のやり方自体は確かに好感を持たれるものではあったが......。
「んー、ちょっとあれかなあ」
「夜はご飯の用意をしないといけないのよねえ」
やはり5番街では蛮族の彼らは宣伝しにくい。
それにあまり行き交う人と出会うことすらもできなかった。
先ほどの大通りに比べると進捗は半分ほどしかなかったようだ。
「大丈夫や、さっきんとこで結構頑張ったしな。
まだまだまだ、次があるで。
最後まで諦めんでいこうや!」
人型になったグレイは上からカプリの頭をぽんぽんと叩く。
結果を知った上で励ましてくれているのだ。
「んで、次は3番街やったっけ?
ほな、気合入れて頑張ろか」
五番街での宣伝はそこそこにして。
カプリとグレイは次の目的地に移動することとした。
* * *
3番街には二つの顔がある。
ひとつは観光客に開かれた顔だ。
便利な宿。
お食事処も充分だ。
もうひとつは冒険者の集まる顔だ。
点在する冒険者の店。
便利な道具を売る店もちらほら。
ある意味では大通り以上に多種多様な価値観を持つ人々が集まる場所かもしれない。
「もしかしたらターゲットを絞ったほうがええかもしれへんなあ。
一挙両得できたら幸運ではあるんやけど。
ここも大通りみたい賑やかに行く感じやろか?」
グレイは街の様子を伺いながら尋ねる。
カプリはこの3番街ではどう売っていこうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
カプリルート進行です。
大通りでの売れ行きに以下の2点のボーナスが加算されます。
・衣装ボーナス:おとなしい服装は好感がもたれやすい(+1点)
・マッチ度ボーナス:場所にマッチした売り方(+1点)
したがって2D6の達成値4にプラスして6点となります。
とりあえず真ん中の目標値である20には到達しますね。
次は3番街に移動させました。
グレイに猫の姿になって欲しいならその旨を言っておいてください。
毎度ながら売れ行きダイスの2D6をお願いします。
売り方の詳細などを書いて頂ければ、ボーナスが付加されたりペナルティがなくなったりします。
他の部分につきましては、お好きにどうぞ!