5番街から中央広場へ

 ヴェンデルベルト(柑橘) [2016/05/23 20:17:40] 
 

小鳥の餌を貰って、アポロ君と5番街を歩く。

「アポロ君?」

そうする内にアポロ君の様子が少しおかしいことに気が付いた。どうしたのかと顔を覗き込んでみれば、瞳が赤く見える。
勘違いかと思って目をしばたかせてもう一度見てみるが、確かに赤かった。

「白い......大きな鳥......」

そう言った彼はどこかここでは無いところにいるようで。ここでは無い世界のものの様で。

「ん、どした......ヴェン?」

けれど、声をかけようとした瞬間、元に戻ってしまった。

「いえ、何でも」

問いかけようかと思ったが、さっきまでの自分の様子を自覚していなさそうな彼に躊躇する。

「とりあえず聞き込みでもしよーぜ!
 へへ、ちょっと探偵にでもなった気分だな」

「えぇ、そうですね。そうしましょうか」

気を取り直して5番街を広場へ向かって歩く。
通りすがりの人々に白い小鳥を見なかったか聞きながら。

しかし、大きな鳥とはどういうことだろう。探している鳥は観賞用の小鳥のはずだが。
そして、アポロ君は何者なのだろうか。

「さて、どこへ行きましょうか。気になるところはありますか?」

広場までたどり着いて、きょろきょろとあたりを見回す。この広場は街の中心だ。ここからならばどこへでも行ける。

「その前に私達も腹ごしらえをしますか?」

小鳥も、そろそろ腹を空かせる時間だろうか。籠の鳥は餌を捕る事が出来ないと聞く。早く見つけてやった方が良いだろう。



進行日勘違いしてましたすみません!

5番街の通行人や庭に出てる人とかに尋ねながら中央広場へ!