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 ヴェンデルベルト(柑橘) [2016/05/31 23:27:07] 
 

白い鳥を見かけたという彼らの話をまとめるとこうである。

スノウホワイトと思われる白い鳥が、彼らの仲間であるヴォイス、という人物について南へ行った。

初対面の人間に、いくら白い服を纏っていたとはいえ、いくら餌となる豆を持っていたとはいえ臆病で知られるスノウホワイトがついて行くだろうか。
実は懐きやすい性質であったのかもしれないが、そうであれば何故窓から逃げ出したのか。何に驚いたのか、それとも何かに呼ばれたのか。

謎が謎を生んでいる気がするが、今はこの情報を追ってみるしかないだろう。

「アポロ君、そう言う事らしいので、私達も南へ向かう、と言うことでよろしいですか?」

あくまでも、決めるのはこの子供である。決定すべきはアポロ君であろう。
そうして、方針を決めてから情報をくれた二人に向き合い。

「お話し、ありがとうございました。宜しければヴォイス、と言う方のことをもう少しうかがわせてください。
 恰好は白いフードのついたマント、と言う事でしたが、他に何か特徴はありますでしょうか?
 髪の色や背格好、瞳の色、持ち物など不都合が無ければ教えていただきたいのですが」

私はよろしくおねがいします、と腰を折った。

2人が小鳥を見かけてから時間が経っているようだから、シュガーを直接発見する事はかなわないかもしれない。
ならば、せめて小鳥がついて行ったというヴォイスさんを確実に発見したかった。


最終決定はアポロ君に!
ヴォイスさんを探すことになったら情報もう少しもらって南へ行きましょう!