翼を持つ者たち

 ヴェンデルベルト(柑橘) [2016/06/09 21:17:54] 
 

見つけるのはどちらが早かっただろう。少なくとも、声をかけたのはアポロ君の方が早かった。

「あのさ......って、あああ!」

「どうしましたか、と。良かった。見つかりましたね」

先ほどの二人が行っていた風体の人物のそばに、小さく白い影を見つけた。
アポロ君のこの反応からして、これがシュガーなのだろう。

ほっとしながらそれに近づけば、人影に違和感を感じる事になった。
人ではない。リルドラケンやナイトメアでも、ましてやシャドウやヴァルキリーなどでもなかった。

「俺に......何か用があるのか......?
 それとも用があるのはこいつか?
 少しだけ困ってたんだ、なぜか知らないけどついてくるから。
 白い格好で......俺にも翼があるからかもしれない」

その声は、知性的で、困惑が見えるがそれでも落ち着いている。

「翼を、お持ちなのですか。良いですね」

白いフードを被っているので、顔はあまり見えない。覗き込むのも失礼であろう。
人の形をしていて、翼のある種族など私はドレイクしかしらないが、けれど私の耳も尻尾も、髭ですら反応をしていないのだから、ヴォイスと呼ばれたこの人物は危険ではないのだろう。
私は私の第六感を信じている。

「はい、私達はその小鳥を探していたんです。有難うございます。
 アポロ君アポロ君。見つかりましたよ、良かったですね。
 とりあえず迷子のシュガーには鳥かごに入って貰いましょう?」

まずは、目的を果たそうか。翼が見たい、という私の好奇心を満たすのは、その次でいいはずだった。


鳥かごの許可有難うございます!
どこまで進めて良いか分からなかったのでとりあえずここまで!

この後は
・シュガーを鳥かごに入れる
・アポロ君にアイリちゃんの家まで1人で返しに行ってもらう
・↑の後をつけて無事に帰れるか見守る

みたいな行動をとろうかなと思っております!
しかしヴォイスさんの翼!見たい!触りたい!(ノシU*´ω`)ノシワキワキ