【B-4-1】劇場街をぶらり

 GM(あんみつ) [2016/05/16 23:54:10] 
 

――デートして欲しい。
真摯なアイリの願いを受けて。

>「こんな可愛い子とデートできるんだから、私もお洒落しなくちゃね。ちょっとここで待っててもらえる?戻って着替えて、お財布も取ってくるから」

ティキは一度身支度を整えてくることにしたようだ。
勿論、アイリとのデートを楽しむためである。

「わかりました。
 このベンチでお待ちしてますね」

アイリは行儀良く座り直した。
ティキはそんな彼女の頭を軽くなでてから。
一度アポロとヴェンデルベルトの待つ場所に戻ることとした。

   *   *   *

>「アポロ、アイリは君に怒りすぎたかもしれないと言っていたよ。本気で気持ちを示せば、きっと許してくれるさ」

公園に戻ったティキは身支度ついでにアポロに語りかける。
短い言葉であったが、アポロの気持ちをさらに高めるには十分だった。
驚きとそれに続く笑顔が彼の顔に満ちていく。

「よかった、アイリおれのこと本当にだいっきらいになったわけじゃないんだ。
 おれ、がんばってあいつの小鳥を見つけるよ!」

アポロは元気にティキを見送ってくれたことであろう。

   *   *   *

>「アイリ、お待たせ。どう?」

いらないものは宿に預け。
ティキは必要なものだけを持ち歩いている。
その姿は冒険者というよりは小洒落た観光客というところか。

「とっても素敵だと思います。
 ティキさん、すごく似合っていますよ」

立ち上がった彼女はティキに向けて手を差し出した。
繋ぐことを要求しているのだろう。

>「こう見えて、私は指物作りなんかやるんだよ。だから木工細工や彫刻なんかがたくさんあるところとか、あと絵画なんかも見られるところに案内して欲しいな」

>「それとシュガーについてだけど、一応特徴なんかも私に教えておいて。もしかしたら、偶然目に入ることもあるかもしれないよ」

まず最初の目的地として、ティキは美術品が見れるところを求めた。
それについてはアイリもこの街の住人として詳しいようで。

「個人やグループでやっているものを除けば、この街には美術館が三つあります。
 まずはここ、4番街にある美術館。
 なんていうか一般的な美術館な感じです。
 もう一つは1番街にある美術館。
 こっちはどっちかっていうと美術館っていうより博物館って言ったほうが正しいかしら。
 最後は6番街にある美術館です。
 これは他の物と違って、定期的に6番街で暮らしている人たちの作品が飾られます。
 なんていうか、前衛的って感じですね。
 ティキさんにオススメするなら4番街の美術館ですかね、近いですし」

この街には美術館に分類されうる建物は三つあるそうだ。
その中でも4番街のものには一般的な絵画や彫刻が並べられているのでおすすめなようだ。

「あと、シュガーについてですか?
 まあ無駄だとは思いますけど、一応教えておきますね。
 シュガーは白い色をした鳥です。
 嘴も白いですが、先の方がちょっとだけ赤かったはずです。
 なんか変わった種類だったとは思いますけど、あんまり覚えてなくて」

また、シュガーについてはどうやら白い小鳥であるようだ。

――そして。

>「これ、エコー。ちょっと引っ込み思案だけど、私たちの言葉でも話しかければちゃんと応えてくれるよ。......さあ、行こうか」

ティキが呼び出した妖精については。

「もしかして、妖精さんですか?
 わたし、初めて見ました。
 ティキさんって妖精と仲がいいんですね、羨ましいな」

比較的好意的に受け止めてはいたようだ。
ただ一方では。

「でも、急に襲い掛かったりはしませんよね?
 おとなしくて可愛らしいとは思うんですけど」

子供心としてはちょっとだけ不安もあるようだ。

   *   *   *

とりあえず4番街を歩きましょう。
アイリの提案もあり美術館を目指してティキたちを歩き出すことにした。

劇場やホールの姿が幾つかあり。
他の建物では劇団が稽古しているようだ。

男性も女性もともに華やかな者ばかりであり。
観光客たちはそんな者たちに見とれているようだ。

さらに人波を超えて進んでいけば......。
道端で踊りと音楽のセッションを行っているのが見えた。
コンチェルティアではさほど珍しくもない光景である。

踊っているのはどうやらエルフの男性らしく。
そのすらりとした体と肌の白さが実に艷やかである。
笛や太鼓のリズムに合わせて彼の体が揺れる。

彼は踊りながら、ふとこちらの方へ手を伸ばす。
まるでその動きは誘っているかのようだ。

「ティキさん、ダンスのお誘いを受けてるみたいですよ。
 今のティキさん綺麗ですからね、仕方ないです」

アイリは下からティキの顔を見上げながら言った。


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あんみつ@GMより

こちらティキの新しいカテゴリです。
これからはこちらに投稿をどうぞ。

とりあえずアイリは4番街の美術館に連れて行くつもりなようです。
もし他の美術館の方に行きたいなら向かい先を変えてくれることでしょう。

また、その道中ティキはダンスに誘われています。
誘いに乗るならば2D6をどうぞ。
ダイスの出目によって以下のような結果となります。

1ゾロ:ド下手
3~5:下手
6~8:普通
9~11:なかなかいい感じ
6ゾロ:神業

ほかの部分についてはお好きにどうぞ。

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