【B-4-5】透明な鳥が舞う
>「お祭り......かな?行ってみようか」
店の外から聞こえる賑やかな音。
ティキはそれについてお祭りではないか、と判断したらしい。
「なんでしょうか?
今日はイベントがあるなんて話は聞いていませんでしたが」
どうやらアイリもそういう催しがあることは知らなかったようだ。
もしかしたら突発的に始まったものなのかもしれない。
「せっかくですし、行ってみましょうか?」
アイリはちょっとだけ何をやっているのか気になるらしく。
ひとまず二人は声のする方へ向かうことにした。
* * *
どうやら音の中心は七色の調べ亭であったらしいが。
ティキとアイリがきた頃には残念ながら、お開きになっているところだった。
「あーん......ちょっとだけ、残念です」
アイリも少しだけがっかりしているようだ。
一応どんなイベントがあったのか聞いてみれば......。
旅の音楽家の女性が何人かの冒険者と力比べをしていたとのことらしい。
「女の人なのに力比べって変わってますね。
ティキさんみたいに冒険者の人だったら少し分かるんですけど。
音楽家さんだって言ってましたよね」
アイリはその人物をちょっと変わった人だと感じたらしい。
ティキはどうだろうか。
――突然、アイリと話していたティキの視界の隅で何かが動いた。
それは鳥の形をしているような気がした。
鳥の形といっても、アイリが探しているような白い鳥ではない。
むしろ色すらない透明の鳥状の何かである。
3番街に立ち並ぶ店の少し上を飛んでいくそれからは。
どことなく光の妖精に近い雰囲気を感じられた。
透明なその姿自体も光の妖精の力の応用のような。
鳥はそのままゆっくりとカーブしながら2番街の方に飛んでいく。
「ティキさん、どうかしましたか?」
アイリは気づかなかった、もしくは見えていなかったようだ。
不思議そうな顔でティキを見上げていた。
「もしかして、お疲れですか?
向こうに空いているベンチがあるし、少し座って休憩しますか?」
アイリは少し心配そうだ。
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あんみつ@GMより
ティキのルート進行です。
今回はあっさり短め。
イベント自体はすでに終わっていたようでしたが。
ティキは街の上空を飛んでいる透明な鳥のような姿を見つけます。
ティキは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・透明な鳥を追いかける
・透明な鳥を追いかけない
追いかける場合は2D6のダイスをひとつ振っておいてください。
他にも何かございましたらお好きにどうぞ。