【C-1-2】全員集合

 GM(あんみつ) [2016/06/15 20:46:57] 
 

>「差しつかえなけでば、中で」

シィノヴィアは艷花亭の中で待つことにしたようだ。
ソリッドらに続いて、シィノヴィアは宿の入口から通っていく。

   *   *   *

室内も外観に劣らず豪奢であった。
宿屋というよりはまるで劇場の中のよう。
赤い絨毯が敷かれており、エントランスには綺麗なシャンデリアが吊られている。

「待ってたぜ、シィノヴィア!」

向こう側から声がかかる。
長い銀色のシルエット。
4番街で出会ったメンバーの一人、スラップである。

「もういつ会えるかここでずっと待ってたんだ。
 うるさい奴しかいねーしさ。
 こんなとこ面白くもなんともないから......二人でショッピングでもどうだ?」

スラップは遠慮なくシィノヴィアに近づいていき。
回り込んでそ彼女の肩に手をやろうとしたところを......。
逆にスラップの肩が誰かに掴まれる。

「うるさい奴って誰のことかな?
 あたし言ったよね、シィノに迷惑かけたらぶん殴るって。
 ......マジで行くよ?」

スラップを睨むリズムの顔は間違いなく本気だ。

「わ、わかってるっての。
 でも正直暴力ばっかじゃ女の子として扱ってもらえないぜ?
 オレもお前だけは冗談抜きでパスだから」

減らず口を叩きながらもスラップはそろりそろりと後ずさり。
代わりに前に歩みだしてくるのはリズムである。

「ごめんね、シィノ。
 あんたも強いんだからウザかったらぶっ飛ばしていいんだからね。
 ヴォイスたちもおかえり。
 あまりフラフラしてないでね、特にヴォイスは」

「俺は行きたい時に行きたい場所へ行っているだけだ。
 別に......フラフラしてるつもりはないな」

そんな感じで話していると。
宿屋の向こう側からピンと立った耳が見える。
どうやらネージャがこちらに向かってきているのだ。

「シィノヴィアさん。
 無事全員見つけてきていただき、ありがとうございました。
 向こう側に私たちが借りている部屋があります。
 そちらまでご案内させていただきますね」

ぺこりとシィノヴィアの前でお辞儀をしたネージャ。
彼女は部屋まで案内してくれるという。
まあ、フロア自体は広々としているとはいえど。
入口に集団で溜まるのはよくないだろうか。


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あんみつ@GMより

シィノヴィアルート進行です。
ぞろぞろと全員出てきます。

とりあえず次の進行で部屋の方まで通されます。
ネージャの依頼についてのまとめはそこで。