【C-1-3】彼女からの招待
シィノヴィアが案内されたのは女性用の部屋であった。
ということでスラップとヴォイス、ソリッドはお留守番である。
スラップは悲しそうな目でシィノヴィアを眺めていたような気がする。
リズム曰く。
「あいつがいたら、話うまく進まないでしょ?」
とのことであったが......仕方ないといえば仕方ないだろうか。
「シィノヴィアさん。
まずはお礼を言わせてください。
貴女のおかげで早くにメンバーを集めることができました。
お陰で話だけでなく、準備の方もしっかり進められそうです」
ネージャは一つの椅子にシィノヴィアが座るよう促したあと。
自分もデスクの向こう側に腰掛ける。
リズムはベッドの上にどすんと座り。
プレイヤは興味なさげに窓際に立ち、外の景色を眺めていた。
「さて、シィノヴィアさんの働きに対してお礼をせねばなりませんね。
まずはこちらを受け取ってください。
あまり多くはありませんが......どうぞ」
ネージャは今回の依頼に対して報酬を支払ってくれるようだ。
彼女が差し出したのは革袋である。
開けば800ガメル程入っているだろうか。
「それと、こちらはお礼に相当するかわかりませんが。
私たちの本日の公演のチケットです。
もしよければ受け取ってください」
次にネージャから手渡されたのは一枚の紙切れ。
トゥルー・ソウルズという一団が行う本日分の公演のチケットだ。
「もし、シィノに時間があったら来て欲しいな。
来て損はさせないよ!」
ベッドに腰掛け足をぶらつかせながらリズムは語る。
プレイヤはというとちらりとシィノヴィアの方を眺めたかと思えば、すぐに外の景色を眺め始める。
「私たちもまだこの街に来たばかりという手前。
これ以上のお礼を差し上げるのは難しいのですが......。
嘘偽りなく感謝しております。
シィノヴィアさんのお陰で今日の公演はより良いものにできるはずです」
報酬となる分を渡し終えた後、ネージャは椅子から立ち上がり。
また一つ、お辞儀で感謝の気持ちを示した。
「それでは私たちは軽くミーティングを済ませてから、リハーサルに向かおうと思います。
シィノヴィアさんが今日のステージにいらしてくれること心待ちにしております。
――それでは、また」
ネージャが声をかければリズムとプレイヤは頷く。
このまま男性陣にも声をかけるつもりだろう。
シィノヴィアの手には一枚のチケット。
特に用事がなければ行ってもいいだろうし。
興味がわかなければ行かなくてもいいだろう。
その分空いた時間で観光してもいいかもしれない。
ちなみにエリックとの約束の時間は公演とは上手いことかぶらないようだ。
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あんみつ@GMより
シィノヴィアルート進行です。
ネージャから女性陣が泊まる部屋に案内されました。
ネージャから報酬として以下の二つを受け取れます。
・800ガメル入りの袋
・トゥルー・ソウルズのチケット
シィノヴィアは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・トゥルー・ソウルズの公演に行く
・トゥルー・ソウルズの公演に行かない
公演に向かう場合は時間を進ませますので、
それまでにやりたいことがもしございましたら行っておいてください。
他にも何かございましたらお好きにどうぞ!