【C-2-2】花の踊り手と舞台まで
カプリが4番街を目指し歩いていると。
路地裏で少々裏の有りそうな話を耳にした。
カプリがそんな彼らを無視して歩き去ろうとしたところ。
ドレスを身に纏う金髪のエルフに声をかけられた。
楽しいことは楽しんでこそ勝ち。
どうやらそれが彼女の主義であるらしい。
>「否定しないけれど、悪食は美容に良くないんじゃないかしら。
> それとも、エルフにはそんな事は関係ないの?
> こんばんは、スィニョリーナ。奇遇ね。それ、私も持っているの」
そんな彼女の台詞にカプリは言葉を返す。
ついでにチケットを見えるようにひらつかせながら。
「そうね、あなたの意見は正しい。
確かに食べ過ぎは女の敵だわ。
でも、私......生憎ただの女じゃないの。
わかるかしら、これでもそれなりの踊り手なのよ」
ステップを踏むように流麗な動き。
目の前の女性が踊り手であるのは強ち嘘ではないだろう。
ただ、決してそれだけではない雰囲気も漂わせているが。
そして彼女はカプリをステージに誘う。
理由はきっと、なんとなく気に入ったからだろう。
>「素敵。願ってもないお誘いだわ。きっと忘れられない夜になるでしょう。
> 私はカプリッチオーソ。スィニョリーナ、貴女のお名前を伺っても?」
カプリはエルフの女性の誘いを拒まなかった。
自らの名前を明かしてから、彼女の名前を聞く。
「私はデイジー・セレナディア。
あなたのことは知ってるわ。
チケットなかなか売れたみたいね。
おかげで、この街の状況がひとつ変わった。
良い方に向いたか悪くなったかはわからない......でも面白くなった気はするの」
彼女はデイジーという名らしい。
そして、彼女はカプリたちがチケットを売っていることを知っていたようだ。
もしかしたらどこかでたまたま見ていたのだろうか、それとも。
「なんて、長話をしていたらせっかくの舞台を見逃しちゃうわね。
行きましょう、荒々しい彼らの歌を聞きに」
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
カプリルートちょっとだけ進行です。
【NPC:女性】に【デイジー・セレナディア】を登録しておきます。
本進行は新しいカテゴリにて用意します。