【C-3-1】謝り方を教えて

 GM(あんみつ) [2016/06/12 17:41:36] 
 

ヴォイスと別れた後のことだ。

>「はい、では行きましょうか。小鳥を脅かさないようにそっと持ってくださいね。
> それからこれを」

ヴェンデルベルトはヴォイスから受け取ったチケットを手渡す。
トゥルー・ソウルズの公演のチケットである。

「なんだこれ、チケットか?
 トゥルー・ソウルズ......知らない名前だな」

アポロはヴェンデルベルトからチケットを受け取りながら、不思議そうにその首をかしげる。
どうやら彼はトゥルー・ソウルズについて詳しくないらしい。
それに二枚もらえた理由についても想像できていないみたいだ。

>「お詫びついでに誘ってみては如何ですか?」

ヴェンデルベルトがそこまで言えば。

「あ、そういうことか。
 アイリ結構音楽好きだからな、喜んでくれるかもしんね」

アイリを誘えばどうかという提案を把握する。
ただ、彼はまだ子供だからかあまり深く考えてはおらず。
ただアイリが機嫌直してくれればいいなという程度らしい。

「よし、じゃあまた逃げたら大変だし。
 鳥籠早く返しに行こうぜ!」

チケットをズボンのポケットにぐっとしまいこんで。
鳥かごを持ちながらアポロは5番街に向かっていく。

   *   *   *

「あ、あのさ」

5番街についたところで。
アポロはヴェンデルベルトに尋ねる。

「こういう時はヴェンだったらなんて言うんだ?」

こういう時とは......つまりシュガーを返す時になんというかということだろう。
アポロはヴェンデルベルトに模範解答を求めているのだ。

「おれ、あんまりうまく謝れたことなくて。
 なんか恥ずかしいし、かっこわるいじゃん。
 アイリはいつも結局許してくれるんだけど」

ちょっとずつアイリの家は近づいてくる。
完全に到着してしまう前に、アポロは何をやるべきか決めておきたいのだ。


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あんみつ@GMより

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チケットは2枚ともアポロが預かります。
失くしたりはしません、たぶん。

本文後半部で5番街に場面を動かしました。
アポロはヴェンデルベルトにどうやったらいいか確認しています。
彼は概ね助言した通りに対応することでしょう。

他の部分についてはお好きにどうぞ。

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