【C-4-5】菓子屋さんに行こう
>「うーん......最初のが一番素敵かな。そのままでいいと思う」
「あら、思ったより保守派なのね。
まあいいわ、私はどんな姿でも構わなかったもの」
ティキが一番最初の姿。
つまり元々に限りない姿がいいと言えば、彼女はその姿に変化した。
この姿で街を歩くことにしたつもりらしい。
「というわけでダフネ、私出かけてくるからよろしくね。
後お金ちょっと借りていくわよ」
栄光の間を出る際にグローリアはダフネに向けて軽く手を振って行った。
* * *
ティキとグローリアが神殿の外へ出ると。
そこにはアイリがティキの帰りを待っていた。
>「ごめんね、アイリ。何かお目当てのものはある?それを食べに行こう」
アイリに待たせたことを謝りながら、何か食べたいものがあるか聞いてみたら。
「わたし、最近6番街で流行りのケーキが食べたいです。
かわいい動物の形をしてるんですよ?」
彼女の表情は実にキラキラとしたものであった。
アイリのお目当ては6番街で流行のスイーツらしい。
かわいい動物の形というのは、女の子にとって魅力的だろう。
――そんなアイリが気になったのはティキの後ろにいたグローリアだ。
彼女の正体を尋ねる問いかけに対して。
>「この方は、グローリアさん。普段はこの街を守る仕事をしてらっしゃるんだって」
ティキが答えれば、後ろでグローリアがチャーミングに微笑む。
>「この子はアイリ。今私とデート中なんだ」
そのままティキはグローリアの方へと振り返り。
アイリについて簡単に説明する。
「こんにちは、アイリちゃん。
彼女が説明してくれた通り、私はグローリア、よろしく。
デート中だなんて、もうすっかり大人の仲間入りね?」
グローリアはティキの説明に頷いたあと、しゃがみこんでアイリに挨拶する。
「はい、よろしくお願いします。
グローリア、さん」
アイリの方は最初は若干緊張していながらも。
大人扱いされたことが嬉しいのか、笑顔で素直にグローリアへの言葉を返す。
>「約束の甘い物、この方も一緒にいいかな?彼女も甘い物が大好きなんだって」
二人の挨拶が終わったあと。
ティキは改めてアイリに向き直り、グローリアが同行していいか許可を取る。
「私は構いません。
グローリアさんはティキさんの知り合いなんですよね。
それに、グローリアさんもティキさんに負けず素敵ですし」
とりあえずアイリはグローリアの動向を許可してくれたようだ。
* * *
三人はひとまず6番街へ向かうことにした。
1番街からは大通りを横切っていけばすぐだが。
別に少しくらい遠回りしてみても構わないだろう。
服飾店を探すなら、色んなところにその姿を発見できる。
* * *
「ここ、ここですよ!」
6番街に着いた後でアイリが駆け寄った先にあったのは。
可愛らしいオレンジ色の屋根をした建物であった。
最近オープンしたばかりの焼き菓子屋らしい。
店内はそれなりに人が多いが、上手いくらいに一席確保することができた。
三人が店内奥側の席に着いたとき。
「ねえ、アイリちゃん。
よかったらおすすめのお菓子三人分買ってきてくれないかしら?
お金はこれで払っていいわ。
ティキ、あなたもいいわよね?」
グローリアは自分の......より正確に言えば神殿の財布を取り出した。
これで三人分アイリに買ってきてもらいたいようだ。
アイリに話しかける一方でグローリアは軽くティキに目配せする。
ティキに話したいことでもあるのだろうか。
「わたしは構いませんけど。
ティキさんもそれで大丈夫ですか?」
アイリはグローリアから財布を受け取ったまま。
ティキの顔を見つめていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
ティキルート進行です。
服飾店はルートの途中で訪れても構いません。
場面は6番街のお店に移動しております。
ティキは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・アイリにお菓子を買ってきてもらう
・アイリとお菓子を買いに行く
他にも何かございましたらお好きにどうぞ。