高鳴る鼓動
椅子に座ったまま聞く事が間違っているかのような音楽だった。
これを音楽と呼んでいいのかすら、私には分からない。
けれど、彼らが『音を楽しんで』いるのは間違いが無かった。
◇ ◇ ◇
少しのハプニングはあれど、公演は無事に終わった。
「フードの兄ちゃんも角隠してたんだな。
でも、兄ちゃん蛮族だけどいいやつだったぞ。
な、ヴェン?」
「えぇ、そうですね。良い人でした」
子供たちは素直にこの状況を受け入れたようだ。流石芸術の街の子である。
大事なことさえ同じなら、必要以上に恐れたりしないところはたいへん好ましかった。
◇ ◇ ◇
「まだ人がたくさんいるから、はぐれないようにしなきゃね。ほらアイリ、アポロ」
「ではよろしくお願いしますね、ティキ」
アイリ嬢とアポロ君はティキが送ってくれることになった。
私はと言うと劇場から出る人の間をぬって、奥へと進む。幸い誰にも見咎められることはなく、その場所へとたどり着いた。
もしかしたら私が持っているこの花束が、通行券の代わりになってくれていたのかもしれない。
コンコンコン。
ノックをして、しばし待つ。
まずは花束を渡して、公演の感想を伝えなければ。未だに躍動するこの鼓動を、知って貰うために。
そうして落ち着いたら、あの楽器を触らせて貰えないか聞いてみよう。
あぁ、欲を言えばドレイクの角を触らせて貰いたいし、ラミアの鱗も触りたい。
青い狼の毛並みは如何ほどのものであろうか。
彼らが如何にして知り合ったのか。どうして楽器を持つことになったのか。何故、どうして、どうやって。
私は好奇心のままに、彼らにもう一度会いに行ったのだった。
行動予定
公演終わったトゥルーソウルズに会いに行きます!
花束渡して感想伝えてサイン貰ってあわよくば楽器とか角とか鱗とか毛並みとか触りたい触りたい!そして話を聞きたいのです!
あ、パンフレットとかありますかね!あったらほしいな!
で、ティキと一緒にテンペストに会いに行ってお話ししましょう。こんな魂を持った人たちがいたんだよ、と!
帰ったら日記を書きましょうー
20:11:08 柑橘@ヴェン 筆写人 トゥル―ソウルズの情景描き起こし 器用でいいかな? 2d+5+2 Dice:2D6[5,3]+5+2=15
20:11:19 柑橘@ヴェン 名誉点 d Dice:1D6[2]=2