【E-3-1】守護精と

 GM(あんみつ) [2016/06/28 21:41:14] 
 

ティキはどことなく決意をした顔でホールを後にする。
両方の手でアイリとアポロと手を繋ぎながら。

左右を見ると二人とも少し眠そうだ。
アイリはティキと一緒に街を見て回っていたし。
アポロはシュガーを見つけるためにきっと走っていたのだろう。

>「私、明日の朝には発つよ。帽子は大事にしてね、私もそうする」

ティキがアイリにそう声をかけると。
彼女はあくびをしそうになったのを隠すように。

「は、はい......わかりました。
 また遊びに来てくださいね!」

そう言って帽子を撫でた。
ティキが渡した飴は二人とも拒まずにもらい、舐めて帰ったことだろう。

   *   *   *

二人と別れた後、ティキは1番街を目指し歩いていた。
目的はアステリア神殿にいる彼女に会うために。

夜の神殿はいい具合に暗くなっており。
華やかな調度が神秘的に見えた。

「あら、あなたは......」

神殿の奥にいたのはダフネである。
彼女はティキが来たことに気づくとそのまま栄光の間へと誘う。

   *   *   *

――栄光の間。
きらびやかなその部屋も夜にあっては、静かで落ち着いていた雰囲気に見えた。
ただ一人黄金に輝く彼女を除いて。

「早速来てくれたのね。
 どうだったかしら?
 ......貴女の顔を見ればなんとなくわかる気もするけど」

元の羽根を生やした姿で彼女は佇む。

どうやらグローリアはティキがここまで来た理由がわかっているらしい。
彼女が蛮族共を見極めて結果を告げに来たのだということを。

「教えて。
 貴女の思ったまま全てを。
 私はこの地を守る者として......全ての事実を受け止めるわ」


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あんみつ@GMより

エンディング用にカテゴリを移動させました。
まずはティキ編のエンディング前半部分です。

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