【E-3-3】退屈な嵐

 GM(あんみつ) [2016/06/28 23:20:09] 
 

何もかもが緑色の森。
澄んだ風が流れ行く森。

コンチェルティアの森の奥。
そこに広がるもう一つの森こそが風の精テンペストの世界だ。

ティキとヴェンデルベルトは公演を見終えた翌日。
この世界を二人で訪ねてきていた。
ここに来るのはちょうどオレットと訪れた頃以来だろうか。

「ちょっと来るの遅くない?
 あたしは結構なる早で来て欲しかったつもりなんだけど。
 何のために妖精に呼んでもらったと思っているのよ」

森の奥に鎮座する大いなる風の精テンペスト。
彼女は相当に不満げであった。
まるで古代からの存在とは思えないように。

「待たせたってことは当然覚悟してるんでしょ?
 ちゃんと満足させてくれないと憂さ晴らしに使っちゃうからね。
 タビットなんかぴゅうと吹けば飛んじゃいそうだし」

そもそも彼女がティキを呼んだ理由は単純に暇だからだ。
別に暇つぶしはなんでも構わないということなのだろう。

だがわざわざ呼んだということは。
裏を返せば面白いことを聞けるんじゃないかと期待していることを意味する。

そんな期待に応えられるかは、二人の対応にかかっているか。


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あんみつ@GMより

こちらはヴェンデルベルトとティキのエンディング後半部分です。

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