【A-2-1】魔神召喚

 GM(あんみつ) [2016/06/23 20:45:05] 
 

>「チナミにココの取引ハ、貨幣使えルン?
> 他に需要ある品あったラ教えてクレヨ。
> 持ってるカモしんネーシ。」

リリはバーバラに地下街の取引事情を確認する。

「使えるわよ、まあ主に私たち人間しか使用しないけど。
 需要のある品か......人形族が使用する物は扱いがよくなるかしら。
 可愛い布とか宝石とかね」

バーバラから帰ってきたのは、こんなところだ。

   *   *   *

バーバラに一言掛けた後。
アリサとリリは動き出した。
......黒い影を追いかけるために。

「なんだ、追いかけてきたのか。
 思った以上にアクティブなんだな」

ちょうど地上へ続く道のある目の前に。
黒い影は宙に浮かびながら止まった。

「わざわざ追いかけてくるってことは覚悟はできてんだろうな?
 つってもオレは直接お前に何もすることはねえけどさ。
 オレがするのは、お前の心を壊すことだけだ」

不敵な笑みで彼は言った。
心を壊すことが目的であるのだ、と。

「よく見える地上は人形や魔法で満ちていて。
 地下には人間が押し込められている。
 オレが歪めてやった世界だ、いい景色だろ?」

上に立つことが当然のように振舞う人形族。
地下に追いやられ、革命を企てる人間たち。
これらは黒の心が世界を歪めた結果だという。

「心の世界っていうのはまさに持ち主の心を映す鏡だ。
 世界で砕け散ったものは本物の心からも消え去るのさ。
 だから見せてやるよ......面白いショーをな!」

黒の心がばっと手を広げると。
宙に魔法陣が浮かび上がる。

その魔法陣は光りながら天井をすり抜けて。
地上へと上昇する。

「地上にあるマナと人形。
 それら全てを破壊し尽くしてやる。
 大切なものからひとつずつ失っていくことで、お前の心を無に落としてやるよ!
 外の理で動く魔神たちの手によってな」

黒の心は言うだけ言って姿を地下の闇に溶かした。
地上からは叫び声が聞こえる。
地下街でも何事かと人たちが集まってくる。

その中にはバーバラら人形師たちもいれば。
ケンたち革命派の者たちだろう姿もあった。


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あんみつ@GMより

アリサとリリルート進行です。
シーンの進行に伴いカテゴリを変更いたしました。
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【NPC:男性】【黒の心】を登録しておきます。

次の行動についてはお好きにどうぞ。
上に上がっても誰かに話しかけても何もしなくても構いません。

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