【A-2-1】魔神召喚
>「チナミにココの取引ハ、貨幣使えルン?
> 他に需要ある品あったラ教えてクレヨ。
> 持ってるカモしんネーシ。」
リリはバーバラに地下街の取引事情を確認する。
「使えるわよ、まあ主に私たち人間しか使用しないけど。
需要のある品か......人形族が使用する物は扱いがよくなるかしら。
可愛い布とか宝石とかね」
バーバラから帰ってきたのは、こんなところだ。
* * *
バーバラに一言掛けた後。
アリサとリリは動き出した。
......黒い影を追いかけるために。
「なんだ、追いかけてきたのか。
思った以上にアクティブなんだな」
ちょうど地上へ続く道のある目の前に。
黒い影は宙に浮かびながら止まった。
「わざわざ追いかけてくるってことは覚悟はできてんだろうな?
つってもオレは直接お前に何もすることはねえけどさ。
オレがするのは、お前の心を壊すことだけだ」
不敵な笑みで彼は言った。
心を壊すことが目的であるのだ、と。
「よく見える地上は人形や魔法で満ちていて。
地下には人間が押し込められている。
オレが歪めてやった世界だ、いい景色だろ?」
上に立つことが当然のように振舞う人形族。
地下に追いやられ、革命を企てる人間たち。
これらは黒の心が世界を歪めた結果だという。
「心の世界っていうのはまさに持ち主の心を映す鏡だ。
世界で砕け散ったものは本物の心からも消え去るのさ。
だから見せてやるよ......面白いショーをな!」
黒の心がばっと手を広げると。
宙に魔法陣が浮かび上がる。
その魔法陣は光りながら天井をすり抜けて。
地上へと上昇する。
「地上にあるマナと人形。
それら全てを破壊し尽くしてやる。
大切なものからひとつずつ失っていくことで、お前の心を無に落としてやるよ!
外の理で動く魔神たちの手によってな」
黒の心は言うだけ言って姿を地下の闇に溶かした。
地上からは叫び声が聞こえる。
地下街でも何事かと人たちが集まってくる。
その中にはバーバラら人形師たちもいれば。
ケンたち革命派の者たちだろう姿もあった。
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あんみつ@GMより
アリサとリリルート進行です。
シーンの進行に伴いカテゴリを変更いたしました。
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【NPC:男性】に【黒の心】を登録しておきます。
次の行動についてはお好きにどうぞ。
上に上がっても誰かに話しかけても何もしなくても構いません。
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