【A-2-2】マナは魔法陣に集う
黒い影が魔法陣を展開した後。
上からは叫び声が上がり。
下では人々が集う。
>「ケン! バーバラ! ソノ他!
> 時間がネー。 今、何が起きてルカ、カラ話すゼ。」
まずリリがしたことは、状況を把握できていない彼らに伝えることだ。
地上の状況、それを予測を踏まえて。
>「俺達ハ、魔神の親玉『黒の心』ヲ追ってココに来たガ、驚いたゼ。
> コノ国は人形族と人間ガ仲良く暮らしテルって聞いてたカラナー。」>「ドーヤラ、テメーら嵌めラレたんダゼ。
> 仲違いさセラれテ、戦力を二分されたンダ。
> 今ノ話聞ーテ、感じネーカ? 自分の心に刺さっタ何かヲ。」
リリがこの国についての違和感を告げれば。
バーバラが少しハッとした顔を見せる。
「わたし、少し不思議に思っていたの。
どうして人形の服を作ったりできる技術を持っていたのかって。
別に人の上に立ちたいって思ってなかったはずだし、何故だか不思議だったの。
だからもし人形と仲が良かったからというなら、すごくスッキリする」
確かにもともと人形とバーバラの仲がよく。
人形のために服を作ってあげていたというのはすごく自然だ。
「悪いが、俺はよくわからないな。
人形族と仲が良かったかなんて想像ができない」
ケンは残念ながらその実感が湧かないらしい。
人形のための技術や知識を持った人形師と、それらを持たない一般人との環境の違いだろうか。
>「ジャ、俺は先ニ行くゼ!」
人形族と人間が共に立ち向かわなければ、勝ち目がない。
そのことだけを告げてリリとアリサは地上を目指そうとする。
「ちょっと待て、俺も行こう。
人形族はひとまず置いておくとしても。
俺には地下の人たちを守る役目があるからな」
そんなアリサに声をかけたのはケンであった。
彼も地上に同行するつもりらしい。
* * *
地上に上がってみると玩具の街並みが魔神たちの手によって破壊されていた。
火の手が上がっているもの。
屋根の上から粉砕されたもの。
道もぐちゃぐちゃになっている。
そして魔神から逃げ惑う人形族。
彼らの様子がどことなくおかしい。
さっき見た人形族たちに比べて動きが鈍いのだ。
その理由......アリサならわかるはずだろう。
原因は街の中央にある城の上空に浮かんでいる魔神を召喚する魔法陣だ。
魔法陣は魔神を召喚するために、地上に広がるマナを莫大に消費している。
そのせいで人形族たちが自らを満足に動かせるだけの量を確保できないのだ。
兵士型や魔道士型の人形たちが防戦一方なのもそのせいである。
「あの魔法陣から出てきてるのか?
にしても人形たちの動きが鈍いな。
今のままなら根絶やしにできるかもしれない」
ケンはこの現状を見ても、まだ少し革命の気持ちを忘れらないようだ。
むしろ見たからこそ忘れられないのかもしれない。
「おい、こっちにも来るぞ、二匹だ!
......俺は魔神は初めて見るからよくわからないが。
あいつらについて知ってるか?」
ケンの言う通り、向こう側から魔神が二匹こっちに向かってくる。
まずは蜥蜴の姿の魔神が一匹。
後ろからは真っ赤な翼を持つデーモンが飛んでくる。
狙いは明らかにアリサとケンのようだ。
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あんみつ@GMより
アリサとリリルート進行となります。
地上にはケンが付いてきます。
【NPCデータ:ケン】を【登場人物】に登録しておきます。
現在敵側には魔神が二匹おります。
正体は【ギルドレック】と【ザルバード】が一体ずつです。
データを知るためには魔物知識判定をどうぞ。
目標値は12/16と13/18です。
戦闘についてはオート戦闘形式(ver3)で処理します。
位置は以下のようになっております。
ザ 4m ギ 10m ケン 3m アリサ
戦闘の発生に対し、アリサは必ず以下の3つを行ってください。
先制判定についてはケンが成功しています。
・先制判定用ダイス(目標値15)
・6つの戦闘スタイルから1つの選択
・2D6の戦闘処理用ダイスを5~15個
カスタム行動で以下のようなものをご記述いただいても構いません。
・敵キャラクターを狙う順番
・状況毎の詳細な行動(選択したスタイルより優先します)
・PCの行動順
ケンは《攻撃》を選択します。
カスタム行動として以下の5つを設定します。
・基本的にアリサの後に行動します。
・攻撃可能な範囲で現在HPが最も低い相手に攻撃します。
・練技は魔晶石から使用します。
・鼓咆は抵抗系を優先します。
・賦術はAランクを使用します。
戦闘ルールのチュートリアルにどうぞ!
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01:57:54 あんみつ@GM ケン先制判定 2d6+9 Dice:2D6[5,6]+9=20