【B-1-2】ナイトメアの工房
>「ン~~タ、ン~~タ、ンーンーンン~~♪♪」
タタラは鼻歌を歌いながら、火山を降りていく。
吹き上がる黒い煙は空全体を覆っていて、世界は暗い。
最低限の明るさは吹き上がる焔によって補われているようだ。
だから今が朝か昼か夜かもわからない。
煙で太陽も月も星も何もかもが見えないのだ。
ただ不思議と山肌には植物らしき姿もある。
逞しい植物であれば、生き残ることができるのだろうか。
山の斜面を下った先にあったのは煉瓦の壁と瓦葺の屋根の大きな建物。
屋根の正面部分には鉄製の大きなプレートがかかっている。
そこには交易共通語で――ヴォルケーノ工房と書かれていた。
ちょうどタタラが下り終えた頃。
正面入口の扉が開く。
出てきたのは、男性のようだ。
タタラは決して見逃さなかっただろう。
彼の頭から生えている角を。
彼もまたナイトメアであるのだ。
「ん、お前さん......どっから来たんだ?」
ナイトメアの男もタタラに気がついたらしく。
タタラの方にずかずかと近寄ってくる。
「俺はスミス、この工房の長さ。
お前さん、もしかして俺と同類じゃねえか?」
男はスミスと名乗った。
どうやら工房長であるらしい。
そして彼が言う同類とは......タタラがナイトメアでないかということだ。
「もしそうなら、ちょっと寄ってかないか。
ここには俺やお前さんの仲間しかいない。
安心していいぞ」
今タタラの目の前にあるヴォルケーノ工房。
ここにはナイトメアしかいないという。
この火山はタタラの心の世界の一片。
常識ではありえない事もまた有りうるのだ。
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あんみつ@GMより
タタラルート進行です。
【NPC:男性】に【スミス】を登録しておきます。
【分類:地名】に【ヴォルケーノ工房】を登録しておきます。
タタラは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・ヴォルケーノ工房に入る
・ヴォルケーノ工房に入らない
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)