【B-1-3】工房の熱気
>「え、っと、、、ルキスラから来た......と思う」
どこから来たのかというスミスの問いに。
タタラは偽りなく素直に答えた。
「ルキスラだあ?
聞いたことねえな、まあ俺も山の外についてはよく知らんが」
どうやらスミスはルキスラについて聞いたことがないらしい。
ルキスラの名が知られていないとは、ザルツから離れ辺鄙なところにでもいるのだろうか。
もしくは世界自体の次元の軸がずれているのか。
>「これじゃ、簡単にわかっちゃうのかな。でも、仮面を着けるのは怪しいし...」
ただそんなスミスはタタラがナイトメアであることを言い当てた。
意外と洞察力は高いのだろうか。
「いや、正直なところ当てずっぽうで言っただけだ。
この辺はナイトメアしか見ねえからな。
お前さんもそうじゃないかと思ったってこった」
スミスはナイトメアしかこの辺では見ないのだという。
であれば、工房にナイトメアしかいないのもおかしくはないか。
>「...うん、そうだね。中を見てみたい!
>工房ってなにを作ってるんだろ?」
そのナイトメアしかいないというヴォルケーノ工房についてタタラは興味を持ったらしい。
だから、彼女は中を見てみたいと告げた。
「そうかそうか。
お前さんなら大歓迎だ、さあ入りな」
にかっとスミスが笑ってから。
彼は鉄製の扉を開ける。
その向こう側に広がっていたのは......。
* * *
それなりに大きな工房である。
どこかから熱気を感じる。
あの燃え盛る炉の中の炎だろうか。
それに聞こえてくるのは鉄を打つ音。
あれは剣だろうか......。
「ここは鍛冶工房なんだ。
誰かのために鉄を打っているわけじゃない。
自分のため、ただ打ちたいから打ち続ける野郎たちの集う場さ」
スミスは腕を組みながら語る。
室内には作業をする数人の姿がある。
女性の姿がないわけではないが、多くは男性だ。
そして皆、穢れの証たる角を持っている。
「お前さん、鉄を打つのは好きかい?
だったらやってみるといい」
タタラがやりたいことのほとんどはここでできるだろう。
道具もある材料もある。
鍛冶場で好きな作業に取り組むことができるはずだ。
勿論誰かと話したり、他のことをやっても構わないが。
自分たち、革命を起こそうとしている勢力に引き込みたいようだ。
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あんみつ@GMより
タタラルート進行です。
ヴォルケーノ工房の中はこんな感じです。
タタラは次の行動を選択してください。
鍛冶場で鉄を打ったり、他にも色々出来るでしょう。
勿論誰かと話したり、作業以外のこともできます。
他にも何かあればお好きにどうぞ。