真昼のカルデラ

 タタラ(玉鋼) [2016/06/12 21:30:57] 
 

「あっつううーいッ!!......?」

あの山、燃えてるの?
ちょうど、大きな焚き火を作ったみたいに、モクモク煙が昇っている。その道も、挑戦者へ立ち塞がろうと炎を吹き上げている!
「ほぉぉーーお!?こんなとこがあったんだ
特訓にぴったりじゃん。この奥で剣を振ったら、絶対強くなれるよッ!」
水袋を取り出して、ウキウキしながら前に歩き出す。熱気がピリピリ肌を刺して、そこから汗がにじみ出る


小さい頃から、暑いのは苦手だ。十五年も鍛冶屋の炉の隣で育ってきたけど、結局最後まであの熱には慣れなかった
だけど嫌いじゃない。全く心地良いわけじゃないけど、むしろそれが好きだ
鋼の鍛錬と同じで熱くて痛い経験を乗り越えれば、その後も挫けない頑強な人間になれると思う。グレンダール様もそう言ってる
だからあえて、火の中でトレーニングするんだ!依頼で過酷な場所を訪れるときに備えて、簡単には折れない心を手に入れよう


「......ちょっと待って、今日のお祈りしたっけ」
順番に記憶をたどる。やっぱり、まだ神殿前に行ってないんじゃない?
というよりも、ここがどこなのか、どうやってここまで来たのかすら思い出せない。

フワフワした奇妙な記憶だけが目覚めてくる。ほんの少し前に、真っ暗な場所で白い人が語りかけてた
魔剣がどうのとか、狙われてるなんて言ってた気がする。それから穢れとか、神から外れた者とか

「...............」
その明らかに悪そうなのは、わたしのことだったりするのかな?
今の不思議な状況は、変な魔法かけられたせいだったり。いや、珍しくボケただけかも
水を飲ながら冷静に考えてみる
辺りを見渡すと、後ろに大きな建物が見えた。誰か住んでるかもしれない


どちらにしても現在地を知って、何時でも街に帰れるようにした方がいいな。蛮族と鉢合わせして消耗するかもしれないから、休憩できそうな場所も確認しておきたい
それから、途中で干からびないようにエール、できれば水をお金が許す限り売ってもらおう。修行をするならその後だな


岩だらけの斜面を歩いて下る。近くにグレンダール神殿があったら、教えてくれるかもしれない
もしもあそこにいる人が、急に出てきたゴブリンに悩まされていたり、鉱石の採集に骨を折っているなら、登山ついでにお手伝いするのも悪くないな。ともかく、まずは情報を集めよう

静かな空間がちょっぴり寂しくて、鼻唄で紛らわす
「ン~~タ、ン~~タ、ンーンーンン~~♪♪」

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PL玉鋼より
というわけで、「山を少し下り建物のある場所を目指」します!
到着して外見を確認したら、入り口らしいところでノックするか呼び掛けるかするでしょう。反応がなければ、窓らしい穴から中の様子を確認、窓や問題がなさそうなら直接入るでしょう


それから、イメージ共有のための質問を3点させてください
・火山の煙は、空を覆って暗くなるほど激しいものでしょうか?それとも空がある程度見えますか?
・太陽の位置現在のおおよその時間はわかりますか?朝、昼、夕、夜のいずれかがわかると、背景がイメージしやすいです
・この山肌は、植物が一切ない不毛な土地でしょうか?環境に適応した、地位類や背の低い草などが点在して見えますか?


今のところ、グレードは5を希望します。アリサがグレード7以上、デニッシュがグレード6以上を希望する場合に限って、こちらのグレードを6に変更しようと考えています。