陽射のバックサイド
タタラ(玉鋼) [2016/06/22 23:13:36]
「ぇ.........」
妖精どもの集落がある周辺ではいい金属が取れるんだ。
だが、あいつらは俺たちをそこへと近づけようとしねえ。
俺らは穢れてるから近づかれると気分が悪いそうだ......胸糞悪い話だろ。
だから、戦える力があるって言うなら......奴らを根絶やしにしてくれ
背中に氷を押し付けられる。予想のずっと下を突き抜けて、.........怖くなった
.....................
「............ぁの、ね、わたしは.........冒険の途中で、ナイトメアに会ったことがあるんだ
ここの火山と同じくらい、不思議な、木の中の森で。何百年も妖精たちとくらしてた
、うそじゃないよッ!この花飾りだって、その人に貰ったんだから...」
左胸元に留めてある、リナリアさんの綺麗なアクセサリーを指でつまむ
「そんなことしなくたって、鉱石ぐらいならわけてくれると思うよ...
わたしたちには時間があるんだからさ、あきらめなければ.........わたしにくれたその優しさがあればきっと、、価値観を作り変えて、なかよくできるはずだから...
一緒に、考え直そう?」
テンペストさんのことを思い出す。オレットさんに力を貸して、教団と戦ったときに守ってくれた
わたしを見た瞬間に殺そうとかはしなかったし、妖精は普通、悪くない存在のはずだ
「ハハ、こいつはとんだお笑い種だぜ。
心があるから憎しみ合い、お前たちは一つになんてなることはできない」
「うわっえ!?」
あれは、間違いない。たった今確信が持てた!
わたしは、ここに来る前に同じような人に会った。しかも、人間の形をしてるけど、人間じゃないッ!
「でも、安心しな。
オレがお前の心を壊してやる。
まずはそうだな......まずはお前の不相応な希望から壊してやるよ!
見てな、荒々しいショータイムの始まりだぜ!」
だけど、この影には初めて会った。言葉や雰囲気に、あのときの温かさが全く感じられない
たとえ元々同じものからできていたとしても、中身は別人に違いない!
直後、わたしには見えないトンネルを通るように、滑らかな動きで壁に吸い込まれていく
「ぉあ、ちょっと、まってッ!」
振り返ってみると、工房のみんなはお構いなしに鉄を打ってた。スミスさんも気にしてない...というより、気付かなかったみたいだ
「...ぁれ見た?なんか、、まずいよッ!」
大急ぎで、隅にある荷物の山へ走る。鎧を着てる時間は...ないッ!
とにかくカバンと、剣、盾だけ抱えて外に飛び出る。向かう方向だけでも見逃さないでおきたい
嫌な予感がする
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PL玉鋼より
ここで、妖精だとお!?しかもこれは、戦闘フラグなのか事件フラグなのか...
予想外だ......タタラの運命や如何に
選択は《黒い少年の影を追いかける》です