暗中のトーチ

 タタラ(玉鋼) [2016/07/17 23:50:52] 
 

......勝った
勝ったぞ!!
 
最後の蛮族が、ついに倒れた
まわりを見渡すと、こっち側の被害は少なく感じる。集落も無事だ
 
剣をおろし目を閉じて、握った右手を胸にあてる
胸の踊る、熱い戦いだった。護ってくれた"グレンダール様"と、成長させてくれた相手に、感謝の気持ちを送る
 
*   *   *
ガーネットさんの治療を手伝いけど、わたしにはもう魔法の力が残ってない
「後片付けならできそうだな」
半分引きずるように、死体を運んだ。なるべく集落から離れたところで、一ヶ所にまとめたい
 
 
 

「助かった。
 君たちがいなければ危なかった。
 心から、感謝する......」

「勘違いするんじゃない。  守りたかったのはお前たちじゃなくて、山の方だ」

スミスさんとの会話を聞いて、ちょっと安心する。このまま妖精を滅ぼしてやろうとか、早くここから出ていけとか、ピリピリした雰囲気はない
これなら、うまくやっていけそうだ
 
   *   *   *
 

「さっきは追い出すような真似をして申し訳なかった。
 君はこうして私たちのために戦ってくれたというのに。
 これはこの山で採れるマナの塊だ。
 私たちからの感謝の証として、貰って欲しい」

「えっいいの!?
やったああーーぁッ!」
追いかけられていた子......(に似てる?)が持ってきてくれた
器にした両手に、3つの宝石がゴロンゴロン


「すごく......重い!大切に使わせてもらうねッ!」
オレットさんから貰ったものと同じように、どこまでも透き通って見える。窓から空をのぞきこんでるような...

「しかし先程の戦いで思い出した。  確かに我々は君たちの穢れを忌み嫌う。  ただ穢れとは所詮尺度の一つに過ぎない。  それだけで君たちを悪と断じるのは過ちだった。  君たちは私たちの恩人なのだから」


「ぁぁ、、なんか、、、救われた気がする」
 

「だったら、俺たちが石や鉄を採りに来てもいいか?」

「構わない。  ただ山の自然が損なわれない程度で頼む。  私も君たちも......同じ山の住人なのだから」

「ぉお、おオオおお!
ほら、ほらねッ!スミスさんは優しいから、なかよくなれたじゃん
嬉しいなあ......ふへ、へへ」
 
「......のどがかわいてきちゃった。スミスさん、後でお水もらっていい?
、、、それとスコップも、貸してもらえたら、いいんだけど......お礼にできることが思いつかない」
 
   *   *   *
 
[工房に戻って水を貰ったあと、弔の続きをしていた。本当は火葬をしてあげたいんだけど、この人達にはできそうもないから、穴を掘って埋める]
「あれ、なんだろ?」
ちょっと手を止めた時に、黒い影か見えた。もしかして、まだ蛮族を呼ぶ力が残ってるんじゃ...

「キミがこの世界を守り、歪みを正したから。
 黒の心はキミの世界にはいられなくて逃げ出したのさ。 
 あそこに見える扉を通っていってね」

「あ、あのときの」
 

「あの向こうはキミの心の外。
 心と心を繋げるボクとカレの世界。
 この世界の住人は向こう側に行くことはできない。
 だけど諦めないで、怯えないで。
 信じていれば......心と心はきっと触れ合うから」

「............
......つまり、カレに会わせてくれるんだね。ちょうど、話したいことがあったんだ
向こうに行ったら、またここに帰ってこれるかな?ガーネットさんと、スミスさんと、みんなでパーティがしたいな」
 
 
 
それから、工房に戻って荷物を回収しながら、スコップを返した。
近くで吹き上げている炎を使って松明に火をつける。それを蛮族の寝床近くに突き立てて、きちんと向こうへいけるように祈る
「......ありがとう

[中途半端でごめんね。][また戻って来たら、ちゃんと埋めるから]」
 
魔香草で調子を整えて鎧を着たら、陰の扉へ急いだ
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PL玉鋼より
遅れました!
石は当然貰って、魔香草使っておきます。[]内はキャラの返答などで変えることがあります
・スミスの返事で、スコップは盾に代わります。
・白の返事で、戻って来たら...は言わなくなります
・GMが埋葬に十分な時間があると判断するなら、中途半端...は言わなくなります
 
投稿が遅れたこともあって、次の進行で書くのは大変だと思うので、日を追って記述していただいて構いません。
 
 

00:05:49 玉鋼@タタラ  魔香草回復量 r0+3 Dice:R0[5,1:1]+3=4
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