この両手で作り出す!
>「おい、デニッシュ!
......何やってんだよ!
お前、自分が何やったか理解してんのか!?
この装置が壊れたら俺たち全員飢え死になんだぞ......!」
ベーグルが焦って止めようと掴みかかってきた。気持ちはわかる。感謝もしてる。だが邪魔するんなら容赦はしねぇ。
「邪魔したら殺すっつったよなぁ!?」
掴もうとする腕を避け、胸ぐらを掴んでそのままの勢いで窯に叩きつけた。...ちゃんと手加減はしたぜ?容赦はするさ。
そして像が持っていた球が衝撃で転がり落ちて割れた。
その後に起きた出来事は、本当にあっという間のことだった。
一言で言ってしまえば、灰色一色の世界がまともになった。
これが元凶だってのはわかってたが、壊した瞬間に全て元通りって御都合主義はやっぱ夢だよなぁ...
>「オレ、やっと思い出したぜ。
今までどうして忘れてたんだろう。
オレとデニッシュが今こうして見てる景色がさ。
......オレたちがずっと生きてきた場所の姿だったんだ」
一面の麦畑を見ながらベーグルが呟く。
「だったら二度と忘れるんじゃねぇぞ。あんなもん人間の生きる場所じゃねぇ」
まともにパンを作れない世界なんざ、人の住む場所じゃねぇよ。
>「そういや、これでデニッシュもパン作れるな。
オレ、今の今までずっと動きっぱなしで腹減っちゃったよ。
さっき美味いパン食わせてくれるって言っただろ?
残念ながらオレは忘れる気はないぜ」
「当たり前だろうが!俺が本物のパンってやつを食わせてやる!腰抜かすなよ?」
そうだよ!これでようやくパンが作れるってもんだ!
材料はある。道具もある。いつでもどこでも焼きたてのパンを食べられるように持ち歩いている。
「よし、ベーグル。お前は薪を集めてこい。俺は広場で準備しておく」
どうせなら持ってる限りの材料を全部使ってやる!
街の広場で道具を広げ、小麦粉を捏ね始めた。
この街に住む連中にも本物のパンを教えてやろうじゃねぇか。
「さあさあ!本物のパンを食いたい奴はいないか!?」
――――――――PL
100ガメル分の材料を全部使ってパンを作り、ベーグルだけでなく街の住人にも振る舞います。
パン作成判定は、《ベイカー技能》5+《器用度B》2+2Dで
13:00:44 ヨ太郎@デニッシュ パン作成判定 2d+7 Dice:2D6[6,4]+7=17
17となりました!
ダイスが空気を読んでくれた!
もしも指輪を割って達成値を上げることをGMが許可してくれるなら、更に割って19まで上げます。