【D-1-2】敵は影、それは半身
>「黒いノ、ブッ飛ばすナラ頼マレなくてモ、やるゾー?」
>「くだらねー内容だったらテメーをブッ飛ばすぞ...」
一つ願いを聞いて欲しいと語る白い少年。
それに対する反応は様々であったが。
「ボクの願い......それは」
そっと口を開く彼。
「俺を壊すためだろう?」
だがそんな白い少年の言葉を遮るもうひとつの声。
声の聞こえた方へ振り向いてみれば。
いつの間にか黒い心の少年が反対側の黒い世界の中にいた。
彼は怒りや憎しみのこもった目で白い少年と冒険者たちを見つめていた。
「人を信じるだなんだ偉そうなことを言っておいて。
お前は俺たちを消そうとする。
そんなんだから心なんてものは信用ならねえ」
吐き捨てるように彼は言う。
「......違うよ。
ボクはキミにも思い出してもらいたい。
わかってもらいたい、ただそれだけなんだ」
白い心の少年が彼に思いを届けようとするも。
歪んだ闇にような心には届かない。
「はっ......お前なんて今はどうでもいいさ。
俺の目的はお前じゃない。
そこの奴らさ」
黒い少年の鋭い視線は冒険者たちを捉えた。
冷たく、悲しい目だ。
「俺は心自体を壊すことには失敗した。
だが、心が壊せねえなら本体ごとぶっ壊しちまえばいいだけさ。
見せてやるよ、俺の力を!」
彼が指を鳴らすと三つの影が湧き上がる。
それは――どこかで見たような姿をしていた。
悪魔のような尻尾と角。
鋭い魔神の爪で抱えるのは人形。
その人形とそれを持つシルエットはアリサとリリのそれだ。
ナイトメアが異貌した様よりも鋭くとがる巨大な爪。
全体的に浅黒く、その瞳は獰猛そのもの。
だが剣と盾を掲げるその姿はタタラによく似ている。
もう一体はデニッシュによく似た姿。
体の一部は腐食し、骨が浮き出ているところもある。
だがその拳は力強い。
「お前たちの心から作り出した影だ。
せいぜい自分との戦いに苦しみ、負けるがいいさ!」
「大丈夫......自分と共に戦う人を信じるんだ。
どんな相手にも挑む勇気を持つ心はきっと負けることはないから」
黒の心と白の心が言葉を紡ぐ中。
冒険者と影との戦いの幕が上がる。
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あんみつ@GMより
進行となります。
ここからは全員こちらのカテゴリにご記入ください。
前回の予備ダイスは全て魔物知識判定に使用しました。
タタラとデニッシュの目標値は全て10/16。
アリサの目標値は全て15/21です。
タタラは【シャドウ・タタラ】への、
デニッシュは【シャドウ・デニッシュ】への魔物知識判定に成功しております。
アリサは【ペネトレイト】込みで全ての判定に成功します。
【シャドウ・デニッシュ】に対してのみ指輪を割れば弱点まで抜けますがお任せ。
データについては【魔物データ】シャドウをご確認ください。
戦闘が発生します。
戦闘についてはオート戦闘形式(ver3)で処理します。
位置は以下のようになっております。
影ア 4m 影タ・影デ 10m PC最前 5m PC最後
戦闘の発生に対し、皆様は必ず以下の3つを行ってください。
・先制判定用ダイス(目標値タタラ・デニッシュ12/アリサ17)
・6つの戦闘スタイルから1つの選択
・2D6の戦闘処理用ダイスを5~15個
カスタム行動で以下のようなものをご記述いただいても構いません。
・PCの初期位置
・敵キャラクターを狙う順番
・状況毎の詳細な行動宣言(選択したスタイルより優先します)
・PCの行動順
・移動距離
・MPに魔晶石や指輪などの使用タイミング
などなど
他にも何かございましたらどうぞ!