二十夜のステージ
「ぉわあ!すごいキレイ
ここ、ひょっとして月の上!?」
ちょっとジャンプしてみる。フワフワしそうで、涼しい場所だ
「オ?」
「ァ」
誰かいた。それも二人
「ヨー。黒いノ、ブッ飛ばすチームって事でいいノケ?」
...ん?
「俺はリリ、ヨロシクナー。で、順にアリサ、ロッテ、ストロー、マルコー。」
「・・・・・・(カクンと一礼)」
「ニャー」
「(バッサバッサ)」
『マルコォォネェェェイッ!』
「お、え?
ああ!リリさんとアリサさん!!」
まるで人間みたいな完成度の高いゴーレムと、同じ格好をした中くらいのマリオネット。間違いない
「'双心人形'だッ!ロッテさんとストローさんもぬいぐるみ?」
火竜の手羽先停で誰かが話しているのを何度も聞いたことがある。一度会ってみたかったんだよ
本当に、ひとりでに動く人形たちが冒険をしてるなんて。料理とか食べるのかな?
「デニッシュだ。よろしくな」
この人は...流石に人形じゃない......よね?
「あ、わたしはタタラ・スマイサー冒険者だよ
みんなもカレに会いに来たんだね」
帽子のてっぺんに手を当てて、深くかぶり直した
改めて首を回して見ると、星空に浮かぶ足場の縁、豪邸みたいに大きい柱が目についた。見上げれば鍔や柄があって、剣みたいな形をしてる
「うぁぁ...」
あれが、《魔剣》なのかな?振り返ると後ろにも、白い剣がある
そこから光の粒が転がって来て、一瞬輝くと人間の姿になった
「ようこそ、ボクとカレの世界へ。
ここは精神世界と呼ばれる一対の魔剣が作り出す迷宮さ。
心を介して人と人を結びつける魔剣リンクハート。
かつて始祖神たちが調和のために生み出した剣だよ」
「"ライフォス様"の?」
「ボクは白き信頼の剣――ホワイトハートの化身。
白い剣が司るのは、心を育み守り、人と人が理解し合う手助けになること。
そして、ボクらこそ魔剣のオリジナル、元々の姿。
......だけどカレらは違う」
指を伸ばしてわたしの後ろを指す。体をひねって確認すると、あの黒い剣のことらしい
「かつて、神々は裏切り裏切られ争った。
そんな現実に絶望し、あの剣は黒く染まった。
黒き不信の剣――ブラックハート。
カレは心を信じていない。
心があるから裏切りや争いが生まれると感じている。
だからカレは心を壊し、無にする。
全ての心を無にして、争いもなく人々を結びつけようとしている。
......けど、そんなの間違っているとは思わないかい?」
「ぁぁ、そうなのか...」
「......知るか!話が長ぇーんだよ!要点を言え!要点を!」
「を!?怒ってる...?」
ビックリした。表情をのぞき込むと、今にも殴りかかりそうな怖い顔をしてる
こんなときは、何て声をかけたらいいんだろ
「ぉ、ちついて...(小声)」
「ボクがキミたちを呼んだのは。
カレがキミたちの心を壊そうとしていたから。
歪みが心を脆くして、その脆さにカレはつけ込もうとする。
キミたちも見ただろう、彼が世界を破壊しようとするのを
キミたちは心を守り、元に戻した。
だから、キミたちがやるべきことはあと一つだけだ。
ボクの願いを一つ聞いて欲しい。
......いいかな?」
「......カレは、やり方が強引だけど、心と心を繋ぐきっかけを作ってくれたのかもしれない、
とは思ったんだけど
どうにも、そういうわけにはいかないんだね...」
もしカレがなにもしなかったら、スミスさんたちと妖精たちで、もっと酷い戦いが起きてたかもしれない
そんなことも考えていた
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PL玉鋼より
先に投稿した悪根さんはこのような流れを想定していたと考えられるので、ヨ太郎さんが投稿した会話順を変えました。お許しください
名誉点370...ルキスラで名前が通じる可能性がある。それならタタラが知っていてもおかしくないでしょう
ここまでの過程で、デニッシュに一声かけられる程度には成長できたなあ
12:35:19 玉鋼@タタラ 予備ダイス3 2d6 Dice:2D6[2,6]=8
12:35:09 玉鋼@タタラ 予備ダイス2 2d6 Dice:2D6[6,5]=11
12:34:47 玉鋼@タタラ 予備ダイス1 2d6 Dice:2D6[5,3]=8
12:34:26 玉鋼@タタラ 見識判定平目 2d6 Dice:2D6[5,1]=6
6ゾロならず