直近の正夢
偽善、なのかな...
わたしはカレと比べて経験が少ないから、絶望する気持ちがわからないだけかもしれない
頑張っても頑張っても争いや裏切りが続いたら、もうダメだって思えるんだろうな
「次は手前ぇだっつったよな?」
「ぁ」
デニッシュさんが容赦ないフルスイングを決める
「はは、そうだ......。
それでいいんだよ......。」
吹っ飛ばされた後も、カレは笑ってた。自分が正しいことを再確認して、安心したみたいに
...今、選択がしきれないわたしは、デニッシュさんの思いきりに救われたかもしれない
「-キミたちの心に闇がある限り、カレは消えない。
-消えるとしたらキミたちから闇が消えるか、カレが心を改めるか。
......どちらかしかないかな」
「そう、か...」
リリさんが言ってた通りで、カレの破壊は目的じゃなくて妥協した手段だと思う。この剣がもともと白かったなら、カレが本当に目指したい夢は、たぶん、もっとシンプルなはず
「......わたしがやってみるよ。ナイトメアとみんなを繋げてみる
そうしたら、...あなたに、なんだってできるあなたを、
ちょっとだけでも、信じてもらえるかな.........」
* * *
このフカフカな感じは......ベットだ。目を開けると枕がある
起き上がって回りを見ると、やっぱり火竜の手羽停だった
「......ぁぁぁああああぁァァ......
そういうことかあああぁぁ......」
火山の人達も、白と黒の剣も、一緒に戦った冒険者も、いなかったのか
「あーあ、.........
まぁ、いい夢みれた」
ベットから降りて腕立て伏せを始める。もっと強くならないと
できることを増やして、説得力をつけて、悔しい思いをしないために
* * *
トレーニングを終えて鎧を着たら、朝食のために降りてきた
依頼も確認しておこう。役に立てそうなものがあるといいな
「んあ、いい匂い!
今日のパンはなんだろ?」
「ヨーッス。オッハー。」
「・・・・・・(ベーグルもぐもぐ)」
「ニャー」
『ボンジョルノォォッ!』
「!?
リリさん!、アリサさん!
ロッテも、マルコーさんもいるッ!」
これって、ひよっとして、、、本物だ
「おゆ、
夢だけど、夢じゃなかったーッ!?」
「すごおい!輪っかのパン食べてるッ!おいしい?
あ、始めまして、わたしはタタラ・スマイサー。一回会ってみたかったんだよね」
そう遠くないうちに、デニッシュさんとも会えそうな気がする
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PL玉鋼より
お疲れ様でした!
悪根さん書くの上手だなあ。そしてデニッシュのラストに感動したッ!