始まりは自己紹介から
「ねえ、三剣の妖精の話は聞いたことあるかしら?」
久しぶりに顔を出した手羽先亭にて、僕は今回の依頼人と顔を合わせていた。
「ルキスラとフェンディルの境。
ちょうど今コンチェルティアという街がある辺りにね。
神々の時代、妖精神が彼の地に生きる人族のために三つの魔剣を残した。
その三つの魔剣はそれぞれ風、光、そして水のマナを操ることができて。
妖精神はその剣の力で三属性の強大な妖精を生み出したのだって。
――そしてその妖精たちは今でもあの地を守り続けている、そんな話よ」
ちなみに僕は聞いた覚えのない伝説だ。町の名前も初めて聞いた。
妖精にあんまり興味を持っていなかったからかもしれない。見えないし。
「私が頼みたいことは大きく分けて三つあるわ。
一つ目は現地となる川の危険度の調査。
二つ目は調査可能になる程度に危険の排除。
最後の三つ目は水の妖精についての手がかりを得ること。
全てを行ってもらう必要はないけれど、最低限危険度の調査だけは頼みたいわね。
勿論手がかりまで見つけてくれたら、報酬は弾ませてもらうけど。
――私から依頼したいことはこんな感じだけど何か質問があるかしら?」
ともあれ、依頼人のセーラさん曰く、僕らには護衛とか調査の手伝いとかをして欲しいらしい。
勿論望むところだ。蛮族も出るというし、腕がなる。
「特に質問は......あ、出現したらしい蛮族について何か情報があれば、学識ある系の人たちに教えていただければ。
僕はその辺よくわからないので、特に気をつけるべき地形とかがあればその辺を。
あとは、うーん。僕はモノ探しとかであればそれなりに役に立ちますが、学識は無いので......
「三つ目がちょっとよくわからない。
どういうのが手がかりになるのか・・・
依頼人さんが一緒に来てくれて、俺達が手足になって調べてまわるってことならいいんだけど」
そうそう、僕が言いたかったのもそんな感じです」
質問と言ってもこんなもんかな。
* * *
「"狐姫"ナマ・ノンケと申します。
好きなことはご飯を食べることです。
回復は任せてくださいっ!」
「えっと、さっきも言ったけどオレの名前はバークっていう。
アーレイ・バーク。
妖精魔法と剣が使えるよ。
帽子は取ったほうがいいかな?」
「ルート。ルート=フロントと申します。未熟な身ではありますが
拳闘士として脅威を投げ飛ばす所存です」
依頼についての話が終わり、皆で自己紹介を行う。
それぞれ神官のナマさん、フェアリーテイマーのアーレイさん、そして僕同様グラップラーのルートさんだな、覚えた。
「皆さん初めまして、僕は"撲殺執事"ナディンと申します。えーっと、専ら殴ったり探ったり傅いたりするのが得意です。
ルーンフォーク的にいい加減主人が欲しい頃合いなので、なんかいい感じにデキる執事を探しているお知り合いの方がいらっしゃったらご紹介をお願いします」
何分この辺に戻るのも久しぶりだし、自己紹介は丁寧に行っておいた。
=======================================
PL:配管
4番挨拶挨拶。
てか二つ名ひっどい。自分で名乗ると余計に酷い。
配管@ナディン : 見識:コンチェルティア 2D6 → 2 + 5 = 7 (07/04-23:30:45)
そんなまち知らない(断言