【B-1-1】三人の調査隊
川への道中に危険はなかった。
朝と夜を超えて、冒険者たちは川辺にたどり着く。
目の前を流れる川は澄み切っている......とは言い難かった。
仄かにではあるが......どことなく忌まわしく澱んでいるような気がする。
魚たちの姿も少ない。
僅かに見える魚たちもどことなく弱々しい。
これがこの川の元々の姿なのか。
もしくは最近現れたという蛮族の仕業だろうか。
それとも......。
「あんたたち、そこで何をしているんだ?」
川の傍までたどり着いた五人の冒険者を後方から呼び止める声があった。
振り返れば、そこには三人の人族の姿がある。
一つは魔術師らしき格好をした白い毛並みのタビット。
もう一つは長い銀色の髪をした優美な様子の人間の男性。
そして中心にいる五人に声をかけた青髪の青年だ。
ナマは彼らの姿に見覚えがあるだろう。
初めて見るものでもコンチェルティアの情勢に詳しければ、彼を知っているかもしれない。
――カイル・ヴォルディーク。
コンチェルティアの名家の一つ、ヴォルディーク家の若き現当主である。
「あんたは......またこの街に来てたんだな。
見た感じ観光っていう感じじゃないし。
また何かの依頼か?
いや、話したくないなら構わないんだが」
この言葉はカイルからナマに掛けられたものだ。
彼はナマのことをどうやら覚えていたらしい。
以前ナマが出会った時より多少気さくで余裕のある感じがする。
多分姉の救出に成功したからだろう。
「俺はミハイルとエミールと川の調査をしているところだ。
最近ここの様子がおかしいからな。
正直なところ、良くない予感はするが」
そして彼らの目的は川を調査することであった。
セーラからの情報にもあった蛮族の出現のことだろうか。
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あんみつ@GMより
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川の場面に移動しました。
出発前にもしやっておきたいことがあれば、
常識の範囲内で行っていただいて構いません。
【NPC:男性】に【カイル・ヴォルディーク】と、
【ミハイル・ロット】、【エミール・シルヴィアン】を登録しておきます。
また【分類:組織】に【ヴォルディーク家】を登録しておきます。
見識判定が可能です。目標値は13。
成功すれば、カイルについても知っています。
ナマは判定に自動成功しているものと扱います。
また川について見識判定が可能です。目標値は14としておきます。
他にも何か行いたいことがあればどうぞ!
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