激闘を制した者は
「ありがとうございます、ルートさん!、ヴァーミリオンさん!
......1つ、2つッ!」
敵陣に飛び込み、先んじて乗り込んだルートさんが投げ倒したギルマンにとどめを刺す。
ついでに、側にいた奴も殴り倒しておいた。
僕の動きは大分鈍っているはずだが、ヴァーミリオンさんの呪歌の影響を受けたり倒れたりしている相手を狙うことで相殺できている。
うん、良い調子だ。
惜しむらくは何故僕は『スケイルレギンス』を習得しておかなかったのか、ということくらいか。
『生意気な人族め!
我々の力思い知らせてやる!』
残ったギルマンたちが僕に殺到するが、妖精魔法による守りと神聖魔法による癒しが僕を助ける。
「『バーチャルタフネス』万歳! 見えない妖精さんにお礼をお願いしますね!
そして回復ありがとうございます! 見えない神様もありがとうございます!」
あ、神様が見えないのは皆そうだっけ。声は聞こえるらしいけど。
「私たちに出会った瞬間、あなたた・・・」
「そしてこれで......とど、めッ! くらえ、『主人爆殺拳』!」
別に爆発するわけでもない爆殺拳により、ギルマン達の預言者を打ち倒す。
ふう、と息を吐いて拳を下ろす。
ところでナマさんが何か言っていたような......まあ、良いかな?
「みんなおつかれ。
ルート、ナディン、すごかったよ」
「ありがとうございます。
でも僕は殴るしかできませんし、防御は皆さんに頼り切りでしたし。
『バーチャルタフネス』がなかったらもっと痛かったでしょうし......」
あはは、と笑い頭をかく。攻撃力だけなら僕が最強かもしれないが、死にやすさも多分最強だ。
補助や回復なくして戦えないのだし、感謝は忘れないようにしたい。
* * *
「そっちも終わったか?」
「あ、はい!」
「ああ。
そっちも楽勝って感じだね」
「ええ、終わりました」
ヴォルディークさん達が戻ってきた。あちらも問題ないようだ。
ひとまず決着、と言ったところだろうか。
「コイツか」
「コイツから話を聞いて、手がかりを探すってのはどうだろう」
と、僕が最後に殴った偉そうなギルマンを拾ったバークさんが、そう提案する。
「それが良いと思います。偉そうですし。
幸い魔法を使えるわけではないようですから、縛っておけば問題もないでしょう」
さて、とりあえず岸にあがるとしよう。
このままいつまでも水に浸っていたいものではない。服も着ているし。
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PL:配管
今更思う。なぜスケイルレギンスを習得していなかったのかと。馬鹿かな?
【行動】
特に無し。
進行用ダイス
07:39:51 配管@ナディン ダイスな 2d6 Dice:2D6[4,2]=6