希う声と唸る波

 ナディン(配管) [2016/07/18 15:43:20] 
 

「うーん、大したことは分かりませんでしたね」

 あの後ギルマンの預言者を尋問したのだけれど、結局わかったことは殆ど無い。
 もとは蛮族避け、というか穢れ避け? の川だったのが、その効果が弱まったせいで蛮族が寄ってきた......ということのようだ。
 むむむ、役に立たない。

「で、こいつはどうします?」
「知ってる範囲は吐いてくれたようだし、ね」

「ええ。殺しておいたほうが良いでしょう。
 生かしておく利点も特になさそうですし」

 ナマさんやバークさんらと話し合った結果、とりあえずギルマンはとどめを刺すことに。
 生かしておいて官憲に引き渡すとかしても良いんだけど、手間だ。逃したらコトだしね。
 ついでとばかりに懐を漁ってみるが、大したものは持っていなかった。奇妙な形状の貝殻くらいである。100ガメルちょいってところだろう。

「何か聞けたか?
 ......その顔を見る限りだと成果は芳しくなさそうだが」

「ええ、まあ。しけたものです。知識も懐も。
 この蛮族たちは大したことを知らないようですね」

 ギルマンに止めを刺したところで、カイルさんが来た。
 成果はよろしくないという予想通りの答えを彼に返す。

「まあ、こいつらはある意味おびき寄せられただけだろう。
 俺の予感が正しければ、裏にいるのは蛮族でなく......」

「カイルさん、ちょっとこっちに来てください!
 ここにこんなものが......!」

 なにか言いかけたところで、向こうのタビット、ミハイルさんに呼ばれて行ってしまった。

 僕も着いていこうかな、と踏み出したところで。

『穢れで......よく見えないや。
 でも、蛮族たちを倒してくれたのはキミたちなんだよね?
 ボクからキミたちにお願いがあるんだ。
 この川を......ボクたちを助けて......!』

「......?
 何か、聞こえ......ッ」

 聞き慣れない言葉――というか、もう何を言っているのかわからないけれど――が聞こえ、足を止める。
 声のする方向、つまり川のほうを見ると、巨大な波が......って。

「なんだ、これは......!」
「水でできた......魚?」
「そこから、水の妖精の力を感じます!」
「え?」

「う、わ――」

 咄嗟に避けようとするも、僕の技能では届かず。
 あえなく水に飲み込まれたのだった。

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PL:配管
とどめを刺すのは止めたりしませぬ。
そして声が何を言ってるかわからないので避けようとする(避けられるとは言っていない

【行動】
回避に挑戦、失敗。
 15:35:51 配管@ナディン 回避 2d6+8 Dice:2D6[6,5]+8=19

戦利品判定をギルマンプロフェットに。
 19:47:27 配管@ナディン 戦利品判定(ギルマンプロフェット) 2d6+1 Dice:2D6[4,1]+1=6
 →不思議な貝殻/130ガメルを入手です。