希う声と唸る波
「うーん、大したことは分かりませんでしたね」
あの後ギルマンの預言者を尋問したのだけれど、結局わかったことは殆ど無い。
もとは蛮族避け、というか穢れ避け? の川だったのが、その効果が弱まったせいで蛮族が寄ってきた......ということのようだ。
むむむ、役に立たない。
「で、こいつはどうします?」
「知ってる範囲は吐いてくれたようだし、ね」
「ええ。殺しておいたほうが良いでしょう。
生かしておく利点も特になさそうですし」
ナマさんやバークさんらと話し合った結果、とりあえずギルマンはとどめを刺すことに。
生かしておいて官憲に引き渡すとかしても良いんだけど、手間だ。逃したらコトだしね。
ついでとばかりに懐を漁ってみるが、大したものは持っていなかった。奇妙な形状の貝殻くらいである。100ガメルちょいってところだろう。
「何か聞けたか?
......その顔を見る限りだと成果は芳しくなさそうだが」
「ええ、まあ。しけたものです。知識も懐も。
この蛮族たちは大したことを知らないようですね」
ギルマンに止めを刺したところで、カイルさんが来た。
成果はよろしくないという予想通りの答えを彼に返す。
「まあ、こいつらはある意味おびき寄せられただけだろう。
俺の予感が正しければ、裏にいるのは蛮族でなく......」
「カイルさん、ちょっとこっちに来てください!
ここにこんなものが......!」
なにか言いかけたところで、向こうのタビット、ミハイルさんに呼ばれて行ってしまった。
僕も着いていこうかな、と踏み出したところで。
『穢れで......よく見えないや。
でも、蛮族たちを倒してくれたのはキミたちなんだよね?
ボクからキミたちにお願いがあるんだ。
この川を......ボクたちを助けて......!』
「......?
何か、聞こえ......ッ」
聞き慣れない言葉――というか、もう何を言っているのかわからないけれど――が聞こえ、足を止める。
声のする方向、つまり川のほうを見ると、巨大な波が......って。
「なんだ、これは......!」
「水でできた......魚?」
「そこから、水の妖精の力を感じます!」
「え?」
「う、わ――」
咄嗟に避けようとするも、僕の技能では届かず。
あえなく水に飲み込まれたのだった。
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PL:配管
とどめを刺すのは止めたりしませぬ。
そして声が何を言ってるかわからないので避けようとする(避けられるとは言っていない
【行動】
回避に挑戦、失敗。
15:35:51 配管@ナディン 回避 2d6+8 Dice:2D6[6,5]+8=19
戦利品判定をギルマンプロフェットに。
19:47:27 配管@ナディン 戦利品判定(ギルマンプロフェット) 2d6+1 Dice:2D6[4,1]+1=6
→不思議な貝殻/130ガメルを入手です。