依頼の内容
水に飲みこまれてから皆の姿が見えなくなっている。
ロープに反応もない。
どうせ不自然に輝くあの地点に原因があるのだろうが。
せめてとくさびを小型ハンマーで地面に深く打ち込み固定。それをロープで巻き付け、
いつたぐられても大丈夫なようにしておく。
そうこうしていると彼の三人組がこちらにやってきた。
撲殺執事が持っていたような瓶を手にしているがよく分からない。
「――水の妖精結界。
僕も実際に見たわけではないんですが......。
確かに本来川の周囲で守りの剣のような力が働いていたのは事実なようです。
そして、先程の現象、それにこの青い光。
ここまで来ると、その伝承も本当なのかもしれませんね。
だとすれば、あの青い光は妖精の世界へ続いているのかもしれません」
タビットの方――ミハイルが推測を話してくれる。
ただ、それが合っているとして問答無用で喰う(浚う?)ような妖精の結界などぞっとしない。
「あんたはこの後どうするつもりなんだ。
その光の向こうへと飛び込むのか?
それともこっちで分かれて調査するのか?」
「もし飛び込むなら、気をつけた方がいい。
元凶は蛮族なんかじゃない、ある意味もっと厄介な奴らだ。
無限の探求者――あんたが聞いたことはあるかどうか知らないが。
不死を目指している邪教徒の集団だ。
少し前に姉さんを助けるときに、大半は潰したつもりだったが。
残党の仕業か......それにしても面倒なことをしてくれる」
邪教の輩との戦いになるか。言う通り厄介な話だ。
...受けた依頼には達成すべき最低条件がある。
「川の危険度の調査」。これはまだ終わっていない。
仲間は結界(?)に飲み込まれた。
もし僕が皆を助けださんと飛び込み、そして同じように戻ってこれなければ
契約を達成することは叶わなくなる。
だが、もしかしたらあの青の向こうで助けを求めて待っているとしたなら。
その時僕は短い付き合いとはいえ仲間を見捨てることになる。
どうする。
どうする?
・
・
・
「皆が正体不明の何やらに捕らわれてしまった以上、最悪、戻ってこないことを想定しなければ。
...ぼ、僕は。川の調査を続行し...ます」
「先程会ったばかりの方に頼むことではありませんが、貴方方の川の調査に
同行させて頂けないでしょうか。
突然言われても信用が怪しいでしょうから無理にとは申しません」
魔法や神秘を打ち破る術がない。
ミイラ取りがミイラになっては意味がない。
そもそも普通に結界を内側から破壊し戻ってくる可能性もある。
そう自分に言い聞かせる。
...苦い罪悪感と臆病な己に対する怒りを覚えながら、僕は皆を追わないことを選んだ。
たとえ1人で危険が見えている調査をすることになろうとも。
契約は全うせねばならない。
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PL
まさか一人別行動になるとはこの海のリ(ry
ロープ(10m)1つとくさび1つ消費します。
・青い光に飛び込まない
を選択します。
19:08:51 初志@ルート 瓶一つ目 見識判定 2d6 Dice:2D6[3,4]=7
19:09:11 初志@ルート 瓶二つ目 見識判定 2d6 Dice:2D6[3,2]=5