【C-1-5】ファウントの頼み
貝殻の宮殿に泳ぎやってきたバークとナディン。
ナディンの目にはナマとヴァーミリオンは捉えられるが。
貝殻の中にいるであろうファウントの姿は見えない。
>「見えなくて申し訳ありませんが、そちらにファウントさんがいらっしゃるのでしょうか?
> であれば、僕はナディンと言います。彼女らの仲間で、おそらく貴方の依頼を受ける者ですね」
そんな彼がファウントに確認すると。
「そうか、ボクも少しくらいなら見たことや聞いたことがあるよ。
キミはボクらが見えない体なんだね。
じゃあ、こうしようか」
ファウントが水を撫でると泡で線が浮かびがる。
その泡の線が合わさって文字となり。
文字が合わさって単語となり、更には文章となる。
水に書かれた泡の文字であれば、ナディンも読み解くことができるだろう。
一応、交易共通語だ。
>「ぜひさせてください!と、言いたいところですが、私たちは冒険者として依頼を受けて川に来ています。
>ですが、せっかく招いていただいたんですし、この世界を守りたいのも事実です。
>具体的に何をすればいいのですか?」
――そして、そんな彼女にナマは問う。
守るために何をすればいいのかどうか。
>「とりあえず、敵の探索と殴打は任せて下さい。
> 敵が蛮族となれば見つけ次第殴殺するのも吝かではありません。
> ......ところで、報酬とか出ます?」
ナディンはついでに報酬を貰えるかどうかも尋ねてみる。
「そうだね、キミたちに頼みたいことは一つだ。
この世界に穢れを齎した者共を追い出してもらいたい。
勿論、力ずくでだって構わないさ。
おそらく奴らはこの世界の核である剣を目指している。
言ってしまえば、この世界も、結界も、そしてボクもその剣によって維持されているに過ぎない。
だからその剣に何かあれば、全てが壊れてしまうかもしれない。
妖精の女神に作られた剣だから滅多なことはないと思うけど。
万が一ということもあるからね。
......その前にキミたちには止めてもらいたい」
ファウントの頼みとはやはり穢れを齎した者たちを追い出すこと。
それと世界の楔たる剣を守ることだ。
「剣のある場所は本来水のヴェールで見えなくなっているんだ。
でも、そろそろ見つかっていてもおかしくない。
だから、まずはそのヴェールを解こうと思う。
そうすれば、キミたちは水面の上でそれを見ることができるはずだ。
あとは、これは僕からのおまじないだ」
そう言ってファウントは四人に魔法をかける。
体が水によく馴染むのを感じる。
――彼女の言葉を聞いた冒険者たちが頼んだ通りに動くかはわからない。
>「お安い御用だ。
>私はこの河が好きでね。
>それを守護する精霊の願いとあらば聞く以外に答えは無い。
>何より、この河が好きという事は君の事もまた好きという事。
>好きな女性に頼られれば応えるのが紳士と言うものさ!」
だが、少なくともヴァーミリオンはきっと乗ってくれることだろう。
「ありがとう、ボクもこの世界が、あの川が。
いや......世界に満ちる水の流れすべてを愛していて、守りたいと思っている。
だからキミたちに懸けるんだ。
ボクは物を買ったりはしないからお金そのものはあげられない。
でも、それなりに価値のあるものを贈ろうと思う。
キミたちを――信じてるから」
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あんみつ@GMより
四人ルート進行しました。
いろいろとお答えのターン。
皆さんは次の行動を選択してください。
ファウントのおまじないで皆さんは水中でも一切のペナルティを受けません。
効果に時間制限はありません。
具体的なものは以下の2つです。
・ファウントの頼みを受ける
・ファウントの頼みは受けない
どれを選択する場合も水泳判定を一つお願いします。
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)