泳げや泳げ

 バーク(スキュラ) [2016/07/21 19:16:16] 
 

 四人は水の中にいた。
 濁った水の中だ。

あんな風にお呼ばれしたんだし、古代の妖精さんはもう少し快適な場所にオレたちを召喚してくれるもんかと思ってたけど、どうやら違ったようだ。

全身に伝わる冷気、地につかない足。
ここは水中か。
少なくとも巨大魚の胃袋の中ではなさそうだ。

(どっちが上だ?)

すぐに息が苦しくなってくる。
くそ、早く上がらなきゃ。
がむしゃらに水をかく、が、なかなか進まない。
というか、視界の効かない濁った水の中では自分が泳げているのか溺れているのかもハッキリしなかった。
やばい、やばい、やばい!
トレードマークの帽子が流されていくのにも気づかず、必死に泳ぐ。
視界が気泡で埋まり、逆巻く水のごうごうという音だけが聞こえていた。


そこに、澄んだ声が聞こえる。


「皆さんは、上へ急いでください!」

思わず振り向くとそこには余裕の様子のお姫さんが。
そうか、エルフだからか。

「私は・・・少し気になるので底に向かいます。」

ブンブンと頷くジェスチャーをして、自分は水面を目指す。
一人で行かせるのは危険かも...と思いもしたけど、それもすぐに息の苦しさで忘れてしまった。
とにかく上だ、上にいかなきゃ。


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-PLスキュラ-
いきなり水中に転移ということで、アウターワールドを思い出しました。
とりあえず浮上を目指します。

19:10:23 スキュラ@バーク 水泳 2d6+10 Dice:2D6[2,4]+10=16