大広間で立ち交じる
「あぁそうだな、君は女神だったな」
「い、いや、女神でもないです・・・
普通にナマでいいですよ。」
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「おお、清らかなる水の方よ聞き届けたまえ」
ヴァーミリオンさんが歌う。
歌が上手いというのは羨ましいことだ。
「今の言葉、本当なの?
そこにいるのは敵じゃないんだね。
それに、今の音聞き覚えがある。
川の外で歌っていた人だ。
うん、そうだね......間違いない。
来てくれたんだ、嬉しいな」
そんな声がして、バリアが消えた。
バリアの中は穢れていないようだ。
貝殻の城の入口を貝殻の城の中に入ると大広間のようなところに出た。
中には青い髪をした少年のような姿があった。
「ようこそ、ボクたちの世界へ。
ボクの名前はファウント。
歓迎したいんだけど、あまりそういう状況じゃないね。
......そこにいるんだよね?
穢れのせいでよく見えないんだ」
私としたことが、よく見ると本当は女性だった。
こういう人(妖精だけど)をボクっ娘と言うらしい。
「私はナマと申します。
えっと、とりあえずよろしくお願いします。」
ファウントさんは目を閉じている。
穢れのせいもあるのだろうか。
「強引に連れてきてごめん。
でも、ボクの目が奪われている以上ああするしかなかった。
今、この世界は穢れを齎した者たちに狙われている。
ボクも妖精たちも穢れのせいで力がうまく出せないんだ。
だからボクから頼みがある」
ちょうど、上に向かった2人もやってきた。
なぜ水中で息ができるのだろうか。
まあそんなことは、どうだっていいけど。
「キミたちにこの世界を守ってほしいんだ。
元のきれいな水の世界を取り戻すために」
ファウントさんはそう言った。
「ぜひさせてください!と、言いたいところですが、私たちは冒険者として依頼を受けて川に来ています。
ですが、せっかく招いていただいたんですし、この世界を守りたいのも事実です。
具体的に何をすればいいのですか?」
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PL なまさんです
PLは守る気満々でございます。
なんだかんだでナマは仮面外してます(上に向かった方々にお伝えします)。
ナマもボクっ娘で仮面なしでタメ口でいけばよかったかもです。
「ボクらに出会った瞬間、キミの運は尽きたかな。」
でもやっぱり元の方がしっくりきます。
個人的に「姫さん」というあだ名気に入ってます。