戮力を契る
「見えなくて申し訳ありませんが、そちらにファウントさんがいらっしゃるのでしょうか?
であれば、僕はナディンと言います。彼女らの仲間で、おそらく貴方の依頼を受ける者ですね」「そうか、ボクも少しくらいなら見たことや聞いたことがあるよ。
キミはボクらが見えない体なんだね。
じゃあ、こうしようか」
ファウントさんが水中に泡で文章を書いた。
す、すごい。
「とりあえず、敵の探索と殴打は任せて下さい。
敵が蛮族となれば見つけ次第殴殺するのも吝かではありません。
......ところで、報酬とか出ます?」
「そうだね、キミたちに頼みたいことは一つだ。
この世界に穢れを齎した者共を追い出してもらいたい。
勿論、力ずくでだって構わないさ。
おそらく奴らはこの世界の核である剣を目指している。
言ってしまえば、この世界も、結界も、そしてボクもその剣によって維持されているに過ぎない。
だからその剣に何かあれば、全てが壊れてしまうかもしれない。
妖精の女神に作られた剣だから滅多なことはないと思うけど。
万が一ということもあるからね。
......その前にキミたちには止めてもらいたい」
なんだか大規模になってきた。私たちにできるのだろうか。
「剣のある場所は本来水のヴェールで見えなくなっているんだ。
でも、そろそろ見つかっていてもおかしくない。
だから、まずはそのヴェールを解こうと思う。
そうすれば、キミたちは水面の上でそれを見ることができるはずだ。
あとは、これは僕からのおまじないだ」
ファウントさんが私たちに魔法をかける。
私は何も感じないが、水中で自由に行動できる魔法のようだ。
>「お安い御用だ。
>私はこの河が好きでね。
>それを守護する精霊の願いとあらば聞く以外に答えは無い。
>何より、この河が好きという事は君の事もまた好きという事。
>好きな女性に頼られれば応えるのが紳士と言うものさ!」
と、ヴァーミリオンさん。
なんだ、こういうことを誰にでも言うような人なんだ。少し残念。なんて言えない。
とりあえず、魔法をかけてもらったし、手を離す。
「私も協力します。」
帰り方も知らないし、協力する以外の選択肢は無い。
「ありがとう、ボクもこの世界が、あの川が。
いや......世界に満ちる水の流れすべてを愛していて、守りたいと思っている。
だからキミたちに懸けるんだ。
ボクは物を買ったりはしないからお金そのものはあげられない。
でも、それなりに価値のあるものを贈ろうと思う。
キミたちを――信じてるから」
価値のあるもの・・・か。期待しておこう。
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PL なまさんです
ファウントのおまじないで皆さんは水中でも一切のペナルティを受けません。
効果に時間制限はありません。
セッションが終わっても・・・なわけないですよね。
・ファウントの頼みを受ける
で行きます。
07:19:13 なまさん@ナマ 水泳判定 2d6+9
Dice:2D6[1,5]+9=15