密かな助言
「だからキミたちに懸けるんだ。
ボクは物を買ったりはしないからお金そのものはあげられない。
でも、それなりに価値のあるものを贈ろうと思う。
キミたちを――信じてるから」
泉の精の力により、水が自身に味方するのを感じる。
やはり、その姿や言葉からは計り知れぬ力だ。
あぁそうとも油断ならない。
妖精は何時だって気まぐれで、美しくだからこそ残酷だ。
私はこのまま穏便にこの場を切り上げたかったが
同じナイトメアであると思われるバーグが質問した。
「泉の御方、あなたはオレたちのどこを信じるんだい?
穢れ齎す者との対峙に、あなたはなにを懸けるんだ?」
「ヒトの世界じゃ、信じるという者ほど心の奥では信じてない。
キミに懸けると口にするものほど、自分自身は安全でいようとする」
「穢れ齎す者との対峙は、命をかけた戦いになるかもしれないんだろう?
なら教えてほしいんだ。
なぜオレたちなのか。
オレたちがしなければ、泉の御方はどうするのか」
「それさえわかれば、オレはやるよ」
不審に思い試したい気持ちも分かる。
しかし、この場では不味い。
私は焦る思いを隠しにこやかなまま後退しバーグの横に付く。
そして小声で語りかけた。
「バーグ君、今ここの場でそれは悪手だ。
彼女とその眷属がいるのだぞ、しかも周りは水だらけ
私達が何故この場に居るのか忘れたのかい?
彼女らはその気になればこの場の私達程度は好きに出来るのだよ。
だから真意を知るのは後からでも出来る。今は合わせてくれ」
私は言葉を切ってバーグの肩を抱き
諌める様に声を上げる。
「バーグ君、我が同胞よ。
確かに君の言葉もわかる。
しかし、彼女らも必死なのだ!
ここは私の為にも引き受けてくれないか!
勿論、私は引き受ける」
そう言ってバーグにウィンクした。
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PLめぐり
ちょっと長くなってしまいました。
何時からヴァーミリオンが唯の女好きだと思っていた?
私も割と思ってた!
まあ、偶には学者らしき事しないとね!
ダイス
水泳判定 2D6 → 5 + 6+7+3 = 21 (08/04-18:29:52)