【C-2-3】向かうべきルート
カイルの奇跡で正常に戻ったウィリ。
彼女は助けを乞うているようだ。
>「妖精さん。助けがほしいのは分かりました。
> 可能な範囲で手伝うので、まずは色々質問をさせてほしい」
そう言って、ルートは幾つかの質問を述べる。
その中にはウィリに答えられるものもあれば。
そうでないものだってあるだろう。
「......えっと。
わたしが答えられることから答えるね。
ファウント様は偉大な妖精様なの。
結界でわたしたちを守っているのよ。
水でできた大きな魚は......ファウント様の力かもしれない。
だとしたら、みんなはわたしたちの世界に行ったのかも。
もしかしたら、わたしたちを助けるために?」
まずは、ファウントという妖精について。
ファウントとは結界を作り出している偉大な妖精だという。
もしかしたら、セーラの言っていたそれが――ファウントのことかもしれない。
そしてウィリ曰く、冒険者たちはやはり結界の向こう側へ行った可能性があるようだ。
「それで、水がおかしくなった理由だっけ?
いつから、とかどうやって、とかはわからないの。
でも......何かが混じっていくかのように水が濁っていったのは覚えてるわ」
異変の原因は詳しく知らないそうだ。
だが、少しずつ何かが混ざり広がっていったのを見たという。
「悪そうな人は、そうね。
黒っぽい格好をしていたわ。
でも剣みたいなものも持っていた気もするの。
連れていたのは女の人みたいだったけど。
あれは、人じゃないわ、嫌な感じがプンプンしたもの」
そして犯人らしきものについてはこうだ。
正直曖昧な情報でしかないが。
何も無いよりはマシだろうか。
「あと、わたしがおかしくなってた理由?
うーん、よくわかんないな」
そしておかしくなった理由については思いつかなかったようだ。
だが、そんなところにミハイルが入ってくる。
「もしかして水の力を穢すタイプのものなのかもしれませんね。
だから、この川も、妖精の世界も、そして彼女も穢され、おかしくなった。
......まあ、ただの一説に過ぎませんが」
というのは彼の一つの考えだ。
* * *
幾つか、ウィリに質問をしていると。
ふと彼女はまるで何かを思い出したかのような顔をする。
「そういえば、悪い人が言ってたわ。
弟が廃れた村で準備を始めてるとかなんとか。
......よくわからないけど」
ウィリが聞いた一つのワード。
それによると、異変の犯人の弟がどこかの廃村で何かを企んでるとのことだ。
「そういえば、この川の上流から少し行ったところに......。
<大破局>の影響で滅びた村があったと聞いたことがあるな。
流石に今となっては村というより林に近くなっているそうだが」
この辺で暮らしているカイルには少し心当たりがあったらしい。
それは川の上流付近にあるという元々村があったという木々の茂る場所。
「......ああ、あそこか。
確かに何かこっそり企むなら都合のいい場所かもしれないね」
「確かにあまり人が立ち入らないですし。
そういえばかつての村人の死霊が出るなんて噂も聞きますが」
エミールとミハイルの話からしても。
ちょっと怪しい雰囲気の場所のようだ。
「外れかもしれないが、行ってみるか?
正直なことを言うと、俺は念のために確かめておきたい。
街の脅威になるかもしれないなら、事前に排除しないといけない」
カイルはルートに問う。
廃れた村の跡。
そこに何かがあるかもしれない。
それを確かめに行きたいのだ、と。
ルートはどうするのをいいと思うだろうか。
そういえばウィリもどうしようか。
どこかに行くとして。
彼女はどこにいてもらおうか。
帰ってもらってもいいし。
どこかに隠れていてもらってもいい。
付いてきてもらうのも、いいだろう。
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あんみつ@GMより
ルートのルート進行です。
ウィリから幾つかの情報を入手できます。
使えると判断するかしないかはルート次第かしら。
【分類:地名】に【かつての村の跡】を登録しておきます。
ルートは次にやりたいことをご宣言ください。
村の跡に向かってもいいし。
川をもっと調べてもいい。
やっぱり妖精の世界に飛び込んでもいい。
ついでにウィリの処遇についてもどうぞ。