【D-1-1】毒の神官メディク
>「えっと、一緒に来ます?
>その手でやつらを懲らしめませんか?」
ナマはラーナに一緒に来るように声をかけ。
>「お、いいね。
> 危ないことがあったらオレたちが守るし、色々教えてくれると嬉しいかも」>「良いですね。何をするにも人が多いに越したことはありませんし。
> それに、あの剣は貴女方の大切なものなのでしょう?
> その守護なんですから、貴女自信も参加した方が楽しいですよ、きっと」
バークやナディンもそれに同意する。
「わかったわ、案内してあげる。
神殿といってもそんなに複雑な形はしていないんだけどね」
ラーナは喜んでついていくつもりのようだ。
* * *
青い宝石でできた床に柱、天井。
円形の回廊のようになっているその向こう側には。
巨大な水柱がある。
滝のように水が轟轟と流れ出している音が響く。
そしてその回廊の中の一箇所。
中央の水中に向けてせり出している場所に。
――それらはいた。
「何者だ、お前たち!」
水中を見上げていたのは男と女。
とはいっても、女の方は人のようではなく。
その足はタコのように幾重にも分かれた触手のようになっていた。
ナマはその正体を理解する。
それは水棲の女性型蛮族――スキュラである。
そしてその背後にいるのは黒髪の剣士。
どうやら首から下げているのは聖印のようだ。
毒薬の神テメリオのそれだ。
男の足元の宝石は謎の液体で聖印が描かれている。
まるでほこらであるかのように。
『わからないけれど、あいつの差し金じゃないかしら?』
スキュラが男に問う。
彼女が使用したのは魔法文明語だ。
『なるほど......面倒な真似をしてくれるもんだ』
男は魔法文明語でスキュラと会話を交わしたあと。
改めて冒険者たちの方に向き直る。
「お前たち、まさかディマイズに手を出したんじゃないよな?」
よく知らない名前を切り出す。
彼の知り合いなのであろうか。
「あいつは......弟が生まれつき体が弱いだからな。
俺が守ってやらないといけないんだ。
毒でも薬でも飲ませて生き延びさせてやるのさ」
どうやら先程のディマイズというのは彼の弟だという。
聞いたところ、病弱な人物であるらしい。
「ディマイズは言っていた。
今回の作戦に成功すればもっといい薬を作って貰えるって。
あいつのためだ、邪魔しようっていうのなら毒の味受けてもらう!」
男は剣を抜き、戦いに備える。
『よくわからないけれど、遊べばいいのよね?
......メディク』
スキュラはどこか妖艶な微笑みを浮かべて男の名を呼ぶ。
メディクと呼ばれた男はというと。
『上手く行った方があんたも楽だろう。
手を貸してくれよ、頼む』
素っ気なくそう返すだけだった。
『いいわ......ふふ。
邪魔な奴らもいるけれど。
美味しそうな男がいっぱい。
魔法で縛って......触手で絡めて......うふ、どうしようかしら?』
スキュラはバークやヴァーミリオン、そしてナディンを眺めて舌舐りをする。
「なんでもいい......覚悟しな!」
蒼石の神殿の奥で、穢れとの戦いの幕が上がる。
―――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
四人のカテゴリ進行となります。
ここからはこちらのカテゴリにご投稿ください。
戦闘になりますが、戦闘前に聞きたいことがあれば少しは会話できます。
【NPC:男性】に【メディク・ブラザ】を登録しておきます。
敵はスキュラが1体、メディクがいます。
予備ダイスを魔物知識判定に使用したところ、ナマが正体を看破しています。
メディクの能力は概ね邪教の神官戦士ですが、限定的にデータを公開します。
スキュラには剣のかけらが8個各部位に2つずつ入っています。
戦闘についてはオート戦闘形式(ver3)で処理します。
位置は以下のようになっております。
ナディ・バーク・ヴァー・ナマ・ラーナ 10m スキュラ 4m メディク
戦闘の発生に対し、皆さんは必ず以下の3つを行ってください。
・先制判定用ダイス(目標値14)
・6つの戦闘スタイルから1つの選択
・2D6の戦闘処理用ダイスを5~15個
カスタム行動で以下のようなものをご記述いただいても構いません。
・敵キャラクターを狙う順番
・状況毎の詳細な行動宣言(選択したスタイルより優先します)
・PCの行動順
・移動距離
・MPに魔晶石や各種消費アイテムの使用度合い
などなど
ラーナは《猛攻》を選択します。
カスタム行動として以下の1つを設定します。
・《魔法拡大/数》で可能な限り攻撃します。
他にも何かございましたら、どうぞ!