水の音階
私の幾つかの質問と提案に対しスキュラ...
アシーデは答えを返してくる。
勿論蛮族の一員たる彼女の答えは此方の提案を飲まないものだ。
そして、ついに彼女が此方に牙を向いた。
『あなたたち、私たちというものを分かっていないのかしら?
私たちにとっては力が全て。
だから、私たちはチャンスを逃さない。
無様に宿命を受け入れるのではなく、最後まで抗うことこそ美しいのよ!』
その言葉と共に魔法の詠唱が始まる。
「ナディン!」
「はい!」
しかし、此方の頼もしい護衛役の2人により
瞬く間に鎮圧された。
「それでまあ、これも話す気も無いようですね。
事ここに至って、僕はこの蛮族を生かしておくつもりはありません。
まあ、もしこいつの言葉から何か収穫があるようであれば止めますが......」
バーグのタックルを受けた腹を押さえながら立ちがある。
そこにナディンから確認が来たため答える。
「構わない。聞きたい事は全て答えて貰った。
彼女も最後まで戦い死ぬ事を望んでいる。
戦士として死んでいただこう」
一息ついて、彼女から得た情報について述べる。
頭を振り皆の方に向き直り口を開く。
「如何やら、今回の件に蛮族は組織だっては関係していない。
また、首謀者は2人組の兄弟でこの2人と蛮族は強い協力関係にない。
もし引き続きこの川を狙う事があってもテメリオ側と蛮族にも繋がりはない。
まぁ、こんな所だ案外素直に応えてくれて助かったよ」
自身の先ほど手に入れた情報から読み取れる推測を話し。
私は唇の端を上げて笑って見せた。
『まだ少しだけなら余っているから。
欲しいならあげるよ。
キミたちは世界の恩人だもの』
事件を見届けたのであろうファウントのお礼を受け取る。
「すまない、私ももう一つ貰って構わないかな?
実は水の音を聞かせたい人がいるんだ」
私は今回の冒険の話しを
あの空の果てにある神殿の彼女にも聞かせたかった。
そして彼処から出られない彼女におみあげも必要だ。
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PLめぐり
貝殻もう一ついただこう!
女性への気配りを忘れない紳士であらねば。
行動は特にありません。
質問からはこんな感じの裏を読みました。
(露骨な学者アピ)