この毒は、いつ誰に向けるためのもの?
「あっけなかった・・・ですね。」
「だね。
いい感じだ」
あいかわらず竜巻のようなナディンの拳もすさまじいけど、
呪歌と魔法の援護もうまく噛み合っていたと思う。
今回のオレたちには鎧を着た戦士がいないし、一手の不和が命取りになる。
それをこの程度の損害で切り抜けられたのは嬉しい。
「みんなおつかれ」
ねぎらいの言葉を仲間と、それから召喚した妖精たちにも掛ける。
複数の力を束ねて使う混沌の魔法は、妖精たちにも負担が大きい。
気の立った様子の炎霊をなだめ、元の世界に送り返してやる。
..
...
....
「あれは、『汚穢の薬』ですね。
一滴で湖を完全に腐敗させるぐらい危険なものです。」
「そりゃこわい」
メディクが倒れたときに瓶が割れなくて幸運だった。
近づき、小瓶をつつく......穢れの毒で指が腐り落ちたりはしないようだ。
そっと手に取り、封印が破れていないか確かめる。
「あいつら、この小瓶をどうしたかったんだろうね。
水の世界を穢したいだけなら、さっさと撒けばよかったろうに」
「その様だ、毒に注意したまえ諸郡。
スキュラの触手による連撃こ の後に毒を貰えば倒れかねん」
戦いの直前にヴァーミリオンが発した警告を思い出す。
オレはてっきり、メディクは戦闘中にこの毒をコッチにぶつけてくるかと思ってたんだけど
ヤツは剣で戦うばかりで毒の神官らしい行動を取らなかった。
(そんなヒマもなく『竜巻』に巻き込まれたというのもあるだろうけど)
「とりあえずこの毒は泉の御方に届けたらいいんじゃないかな。
オレたちが持ち運ぶのも危険だろうし、どこか安全な場所に隔離してもらうとか」
..
...
....
「あとは、そこで伸びてる二人だけど...」
うーん。
「介抱すれば、コイツ等がなにか話してくれると思うひとー?」
自分で聞いておいてなんだけど、もちろんオレは手は挙げない。
なにか確固たる(そして、他人とは共有できない)信念を持って戦ってる相手に見えたし、
殺すしかないんじゃないかなぁ。
─────────────────────────────
-PLスキュラ-
よかった、悪いスキュラは倒されたんだね...(
毒は貝殻のお城に運んで封印なり中和なりしてもらえないかなぁ。
運搬役はピッチに頼めると、神殿の調査を中断しないですむし良い気がします。
瀕死のお二人サンは止めを刺していいんじゃないかしら。
戦闘前のやり取りからしても、なにか吐くとは思えないです。
両方共魔法使うから、捕虜にするのも大変だろうし。
バーク 【HP】37/37 【MP】28/36
魔晶石5点*9 魔晶石2点*1 魔晶石1点*2