交渉前の準備?
「ふむ、私としては彼らの裏が知りたい。
ここは男の方は起こさずにスキュラだけ起こさないか?
彼女は何やら理性的な様だった。
彼女相手に男の待遇を盾に交渉しよう」
「ううん、たしかに情報は欲しいしね...」
ヴァーミリオンさんの発案で、スキュラを尋問してはどうかという話になった。
あ、尋問じゃなくて交渉か。
僕的にはメディクの方が......とも思うんだけど。
「うーん、僕としては蛮族よりか人族のほうが良いと思いますけど。
でも、言葉がわかるヴァーミリオンさんが理性的と言うならこのスキュラは理性的なのでしょう。
ですから、ええ、僕もそれで構いませんよ」
とはいえそこまで強く執着しているわけでもないので、さくっと意見を翻す。
なんならメディクは街に連れ帰ってから専門の人に尋問なり交渉なりしてもらえばいいわけだし。
「何、しっかり拘束しているし。
男の方はいざとなれば水に叩き落とせばいい。
そうすれば奴の方は呪文も唱えられないからね」
「わかった、オレは構わないよ。
センセイの思った通りにやっていい。
ただし...」
「ちょっとでも危ないと思ったら、すぐトドメを刺すからね。
それでいい?」
それは多分最低条件だと思う。や、僕的にはだけど。
ともあれ、僕も特に反対意見とかはないので様子見に移る。
「あ、一応メディクが起きても良いように聖印とかは奪っておきますね」
様子見ついでにメディクの首から下がっている聖印をとり、ポケットに仕舞う。
さらに、律儀に持ってきた冒険者セットの毛布を裂き、簡易的な猿轡として彼の口をふさいでおいた。
聖印もなく喋れもしない神官なんて怖くはない。縛っているし。
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PL:配管
反対はしません。メディクから調べる機会はいくらでもありそうですし。官憲に引き渡すとか。
【行動】
メディクから聖印を奪い、猿轡を噛ませておきます。