【D-2-1】死の神官ディマイズ

 GM(あんみつ) [2016/08/07 22:52:32] 
 

霧の中をルートたちは進む。

霧の中に茂る林にかつての村の面影はほとんどない。
木々の根元にかつての遺構らしきものや。
粉砕された井戸の残骸などが見当たるだけだ。

そして、その霧の中でぼんやりと明かりが灯っているのを見つけた。

「誰か、いるね」

薄靄の中にはっきりとはしないものの。
存在している何かのシルエット。
一本の大樹の前に幾つかの影。

まだ向こうはこちらに気づいていないかもしれない。
今なら不意打ちができるかもしれない。
特に斥候としてのスキルを持つルートやエミールであれば。

――だが、現実は上手くは行かないものだ。

『ケケケ......!
 誰かが嫌がるゼ。
 独りじゃない複数人ダ!
 怪しい......怪しいゾォ!』

狂いながら笑うかのような声が紡ぐのは魔法文明語。
それは大樹の根元の方から聞こえてきた。

「くっそ......兄さんじゃないな......。
 どこのどいつが邪魔しにきた......!
 まだ準備が......はぁ......出来ているわけじゃないのに。
 はぁ......はぁ......仕方ない。
 今の戦力で攻めるだけ......こほっ......集まれ、霧よ!」

ここら一体を包んできた霧が一点に流れ込んでいく。
それに伴い視界が晴れ、森が、そして敵が姿を現していく。

「お前は......カイル・ヴォルディーク!
 はぁ......まさか......お前がこんなところにいるなんて......こほっ」

大樹の下にいたのは青白く、血の気の失せたような顔をした青年。
病で身が蝕まれているのかもしれない。

『カイルってあのカイルなのカ?
 コイツは楽しめそうだゼ!』

そう言ってヘラヘラと笑うのは隣に佇む南瓜の化身。
彼らの少し前には骸骨の戦士が陣取っており。

それらに挟まれるように――集まった霧や靄が。
ぼんやりと少女の姿を形作っていく。

「やはり、予想は当たったわけか。
 川の異変の原因自体はお前の仕業じゃなさそうだが。
 怪しい企みは見逃すわけにはいかない」

そう言ってカイルは数歩前に足を踏み出して鞘に手を構える。
エミールとミハイルも戦いに備える。
そしてカイルが踏み込んだことで向こう側の青年は狼狽する。
だが、彼には逃げ道はない。

「負けてたまるか......!
 僕はディマイズ・ブラザ。
 強くてかっこいい兄さんの弟......。
 体が弱くてもお前たちなんかには負けない......僕が生きるために!」

そう言って青年――ディマイズは杖を握り締めた。
ほんの少しふらついたような気がするのは気のせいだろうか。

「直接川に関係のあることじゃないかもしれないが。
 街を危険に晒さないため、お前の力を貸して欲しい」

カイルはルートに頼む。
ルートが戦うつもりならば、ウィリだって協力してくれるだろう。


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あんみつ@GMより

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戦闘になりますが、戦闘前に聞きたいことがあれば少しは会話できます。
【NPC:男性】【ディマイズ・ブラザ】を登録します。

敵はスケルトンガーディアンが3体、ジャックオーランタンが1体、
そしてポリュートファントムが1体と、ディマイズがいます。
ジャックオーランタンは深智魔法が使用可能です。
ディマイズの能力は邪教の神官戦士が主ですが以下の点が変化しています。

※変更点

・HPが-10、MPが-5
・命中・回避・抵抗・魔力・ダメージ全ての基準値が-1
・武器がスタッフになり、命中+1、ダメージ-2
・神聖魔法はメティシエ

ディマイズ以外については全て弱点まで抜けております。

戦闘についてはオート戦闘形式(ver3)で処理します。

位置は以下のようになっております。

ウィリ・ルート・ミハ 1m カイル・エミ 8m スケA・スケB・スケC 5m ポリ 3m ジャ・ディ

戦闘の発生に対し、ルートは必ず以下の3つを行ってください。

・先制判定用ダイス(目標値14)
・6つの戦闘スタイルから1つの選択
・2D6の戦闘処理用ダイスを5~15個

カスタム行動で以下のようなものをご記述いただいても構いません。

・敵キャラクターを狙う順番
・状況毎の詳細な行動宣言(選択したスタイルより優先します)
・PCの行動順
・移動距離
・MPに魔晶石や各種消費アイテムの使用度合い

などなど

カイルは《防御》を選択します。
カスタム行動として以下の4つを設定します。

・行動は基本的に最後の方に行います。
・攻撃対象はHPの一番少ない魔物とします。
・HPに15点以上のダメージを負ったキャラクターに《キュア・ウーンズ》を使用します。
・《かばう》の対象は一番回避判定の基準値が低いPCとします。

エミールは《防御》を選択します。
カスタム行動として以下の6つを設定します。

・基本的にカイルの後に行動を行う
・一番残りHPの多い敵キャラクターに《挑発攻撃Ⅱ》を使用します。
・残りHPが8以下の敵キャラクターがいれば止めを刺します。
・HPが減少しているときは《挑発攻撃Ⅱ》を使用しません。
・敵が一体かつカイルが《かばう》使用時で回避判定に余裕がある場合《必殺攻撃Ⅱ》を使用します。
・乱戦内に自分以外の味方がおらず、回避判定に余裕がある場合《必殺攻撃Ⅱ》を使用します。

ミハイルは《強化》を選択します。
カスタム行動として以下の4つを設定します。

・最初のラウンドは武器で攻撃するPC全員に《ファイア・ウェポン》を行使します。
・抵抗や防御を上昇させる魔法を優先的に使用します。
・残りHPが15以下の味方キャラクターに対して《アース・ヒール》を使用します。
・HPが10以下の敵キャラクターに対して《エネルギー・ボルト》を使用します。

ウィリは《猛攻》を選択します。
カスタム行動として以下の1つを設定します。

・《魔法拡大/数》で可能な限り攻撃します。

他にも何かございましたら、どうぞ!