【D-2-3】目覚めさせて
>「こちらこそ、ヴォルディークさんがかばってくれなければ何度死んでいたか。
> それにエミールさんの引きつけ、ロットさんとウィリさんの援護あってこそです。
> ありがとうございました。
> ...これで、お返しできたでしょうか?」
カイルからの言葉にルートは返す。
カイルは少しだけ笑みを作って。
「ああ、十分だ」
* * *
>「とりあえず一度起こしましょう。
> 今良からぬ道具だのを破壊できるならそれに越したことはありません」
ルートはカイルに一旦、奴を起こす意見を述べる。
カイルはその言葉に頷いて。
「そうだな......。
なら、その前に危険なものを奪っておこう。
エミール、任せたぞ」
「御意のままに」
エミールに武装解除を命じる。
ルートも手伝いたなら、手伝うといいだろう。
その間にカイルはミハイルと共にアンデッド共を処理した後。
杖や聖印を奪われたディマイズの意識を呼び起こす。
* * *
「......兄さ......ん?」
ディマイズはゆっくりと目を開ける。
そして先程の結果と自身の状況について認識する。
「お前たち......よくも......!」
ディマイズはなんとか抵抗しようと身を揺らすが。
決して自由の動くことなどできない。
武器はおろか忌まわしき不死神の聖印も奪われた今、彼はまさに無力だった。
「諦めろ、お前はもう逃げられはしない。
いかなる事情があれど、俺たちはお前から全てを聞き出し。
場合によっては相応の報いを受けさせる。
――今のうちに覚悟しておくんだな」
カイルの言葉は厳しい響きを持っていた。
ディマイズはその内容に怯え、がくりと顔を項垂れさせる。
「ただ、そういったことについては後の話だ。
それよりも今しかできないことをすべきだろう。
......あんたが今ここでこいつに聞きたいことがあれば聞くといい。
俺たちは街に戻ってから幾らでもやれるからな」
カイルはルートに言う。
聞きたいことがあれば聞いてみるがいいのだ、と。
それは自分に関わることであっても。
仲間に関わることでもあっても。
そうでなくてもいいだろう。
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あんみつ@GMより
ルートのルート進行です。
ディマイズは装備が完全にはがされた状態で起こされます。
カイル曰く、自分は後で好きなようにするから。
聞きたいことがあれば聞いておけば良い、とのことです。
他にも何かあればどうぞ。