【D-2-4】弟の言葉

 GM(あんみつ) [2016/08/16 22:53:00] 
 

ルートはディマイズに幾つか質問をする。

「答える義理はない......けど......。
 はぁ......もうどうせ、終わりだ......。
 僕が答えられることは答えるから。
 ――メディク兄さんを......許してあげて......」

そう言ってからディマイズは口を開く。

「兄さんと一緒に蛮族が向かっていったよ。
 いけ好かない奴だったけど。
 ――他は......知らない」

蛮族についてはこうだった。

「不死者の集団を......揃えてコンチェルティアを攻めるつもりだったんだ。
 それに成功すれば、とっておきの薬をくれるって言われたから」

準備についてはこのような回答だった。
もし、これ以上遅く到達していた場合。
もっと多くの不死者が待ち構えていたのだろうか。

「偉い人から、薬を......貰ったんだ。
 それを使っただけ。
 止める方法は......教えてもらっていない」

最後に浄化する方法について尋ねたが。
ディマイズは知らない、むしろ聞かされていないらしい。
ただ水を穢してしまうことだけが目的だったんだろう。

   *   *   *

「そろそろ、帰るとするか。
 エミール、こいつを逃さないように連れていってくれ」

一通りの質問を終えたあと。
カイルはエミールに命じる。

エミールはもちろんカイルの言うことを聞くであろうが。
ルートがそれを手伝っても構わない。

「あんたの仲間も......無事だといいんだがな」

カイルは小さく祈りのポーズをとる。
共にここを目指してきた他の四人の冒険者の面々。
彼らは皆、無事なのだろうか。

――川に戻ればわかるかもしれない。


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あんみつ@GMより

ルートのルート進行になります。

とりあえず質問について回答したり諸々。

次回からエンディんに向けていこうかと思います。