返礼
霧の中を進行中。
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霧の中に茂る林にかつての村の面影はほとんどない。
木々の根元にかつての遺構らしきものや。
粉砕された井戸の残骸などが見当たるだけだ。
「何か物悲しいですね。人々が暮らしていた場所がこんな風になるなんて」
故郷を思い出す。
田舎の大きくはない村だったが、そこには確かに人が住み日々を営んでいた。
父と兄が食料や衣類の仕入れをしているのを尻目に、僕は修行に明け暮れて。
悪くない場所だった。
長い時間が経てば、あるいは運が悪ければ、何かに巻き込まれてしまえば。
あそこも、こうなってしまうのだろうか。
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「誰か、いるね」
エミールに遅れて気付く。
霞の中にナニカがいる。
先手を打って近づこうと思う間もなく
『qwer...!tyuiop。
asdfghjkl!
zxc...vbnm!』
樹の根元近くからの声。
何を言っているかは分からないが勘付かれたと見るべきだ。
「くっそ......兄さんじゃないな......。
どこのどいつが邪魔しにきた......!
まだ準備が......はぁ......出来ているわけじゃないのに。
はぁ......はぁ......仕方ない。
今の戦力で攻めるだけ......こほっ......集まれ、霧よ!」
「お前は......カイル・ヴォルディーク!
はぁ......まさか......お前がこんなところにいるなんて......こほっ」
『nepasisiht?
uoykcuf!』
そこにいたのは骸骨の騎士、南瓜の化け物、靄で包まれた少女。
そして具合の悪そうな男。
男の方はともかく、他の面子は誤解しようもない程に人間の敵だ。
邪教の輩とみて間違いない。
すぐに構えに入ったがマズい。
僕の鶏心が告げている。
全員僕より格上だ。
「やはり、予想は当たったわけか。
川の異変の原因自体はお前の仕業じゃなさそうだが。
怪しい企みは見逃すわけにはいかない」
「直接川に関係のあることじゃないかもしれないが。
街を危険に晒さないため、お前の力を貸して欲しい」
カイルの頼み。
怖くないといえば嘘になる。
言う通り依頼と直接は関係ないんじゃないかと思う。
複数の格上相手に、いつものように情けなく足が震える。
前の魚人のように同格かそれ以下ならよかったのに、と
みっともない事を考える。
「遅れましたが」
だけど。
「あの時のお礼、今こそお返しいたします」
恩を仇で返すなど、シャロクならば絶対にしない。
それにそんな恰好悪いこと、出来るものか!
「ウィリさん、申し訳ありません。ヴォルディークさんの言う通り
川の件と関係のない相手かもしれませんが。
少しばかり助力をお願いします」
そう言いつつ助けを求める。
しまらないが僕に力がない以上しょうがない。
「負けてたまるか......!
僕はディマイズ・ブラザ。
強くてかっこいい兄さんの弟......。
体が弱くてもお前たちなんかには負けない......僕が生きるために!」
改めて「生きるために負けない」と宣言する敵と向き合う。
息を吸う。
大きく吐く。
恐怖を振り切るように猛然と走る。
――突貫だ。
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PL
先制奪取。
出目もいい感じ。
―――――オート戦闘―――――
・先制判定用ダイス(目標値14)
04:23:11 初志@ルート 先制判定 2d6+9 Dice:2D6[1,5]+9=15
・6つの戦闘スタイルから1つの選択
《攻撃》
・2D6の戦闘処理用ダイスを5~15個
04:26:40 初志@ルート 戦闘ダイス1 2d6 Dice:2D6[5,2]=7
04:26:47 初志@ルート 戦闘ダイス2 2d6 Dice:2D6[5,6]=11
04:26:52 初志@ルート 戦闘ダイス3 2d6 Dice:2D6[4,1]=5
04:26:57 初志@ルート 戦闘ダイス4 2d6 Dice:2D6[4,3]=7
04:27:02 初志@ルート 戦闘ダイス5 2d6 Dice:2D6[2,6]=8
04:27:08 初志@ルート 戦闘ダイス6 2d6 Dice:2D6[2,2]=4
04:27:15 初志@ルート 戦闘ダイス7 2d6 Dice:2D6[5,3]=8
04:27:24 初志@ルート 戦闘ダイス8 2d6 Dice:2D6[3,3]=6
04:27:29 初志@ルート 戦闘ダイス9 2d6 Dice:2D6[5,2]=7
04:27:34 初志@ルート 戦闘ダイス10 2d6 Dice:2D6[3,6]=9
・状況毎の詳細な行動宣言(選択したスタイルより優先します)
全ラウンド共通:補助がある場合受け終わってから行動します。
エミールが攻撃しようとする対象へ事前に《投げ攻撃》可能なら≪撃爆投獣≫を使用。
投げが出来ない状況では《鎧貫き》による蹴りを行います。
・2ラウンド目以降
特になし
・MPに魔晶石や各種消費アイテムの使用度合い
何も使用しません