憂いは残さず

激戦。
もはや数えきれない程に掴み、こかし、投げ続けた。
皆毒の風に吹かれ、爆破され、斬られ、殴り掛かられ。
無傷の者は誰一人としていない。
ウィリに至っては途中で精神力を使い果たし殴打までしていた。
死ぬかと思ったというか実際死にかけた。
だけど。

「ま、負け......？
　嫌だ、まだ、死にた......」

「死にたくないのは、僕達だって同じです」

勝った。
生き残った。

・
・
・

「はあ......辛い戦いだったな。
　あんたがいなかったから勝てなかっただろう。
　傷、治してやるよ」

「こちらこそ、ヴォルディークさんがかばってくれなければ何度死んでいたか。
　それにエミールさんの引きつけ、ロットさんとウィリさんの援護あってこそです。
　ありがとうございました。
　...これで、お返しできたでしょうか？」

満身創痍の状態故に治療を受けつつ礼を言う。
しかし力を借りてばかりだな、僕。

「それで、どうしましょうか？」

「不死者共については俺が処置する。
　――あいつについては」

「いろいろと聞くべきことがあるだろうな。
　――生きるために戦う、か」

邪神官。
彼には彼なりの事情や覚悟があったのだろうが。

「...『手段を選ばない奴は、自分の最後も選べない』。
　生きるためとはいえ最低限の手段は選ぶべきでした」

「とりあえず一度起こしましょう。
　今良からぬ道具だのを破壊できるならそれに越したことはありません」

武装解除と縄で縛るくらいはしておこう。

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PL
運が悪かったら死んでましたね！
強い強い。

剥ぎ取りはしません。満身創痍ロール。

・ディマイズを起こす(起こしてもらう)

を選択します。
また聖印など抵抗の術を取り払いロープ1本を消費して縛ります。