【E-1-1】流れは一つに
ファウントの世界を訪れた冒険者たちは川岸に立っていた。
すぐそこでは拘束されたままのメディクが倒れている。
ちょうどそこに戻ってきたのはルートとカイルたちだ。
何故か水の妖精ウィリと......。
メディクによく似た青年を連れているようだ。
「無事だったんだな」
カイルは四人の冒険者たちの顔をそれぞれ見てから言う。
ほんの少しだけ口角が上がっていた。
「そいつは、あんたたちが連れてきたのか......?」
彼は川岸に倒れている男に目を留める。
そのように倒れたメディクを気にするのは、カイルだけではなかった。
「に、兄さん!
お前たち、よくも僕の兄さんに......!」
自由に身動きが取れない体でありながらも。
エミールたちが連れている男は諦めず、身をよじらせる。
メディクのことを兄と言ってるのだから。
彼がディマイズ、その弟なのかもしれない。
「......なるほどな。
つまり俺たちが捕らえたこいつと同様に今回の首謀者ってわけか」
カイルはうんうんと頷いてから。
「そいつの身柄も俺たちに引き渡してもらえないか?
このまま街へ連れ帰ろうと思う」
四人の冒険者たちにメディクの身柄を引き渡すことを要求した。
「でも、カイルさん。
僕たちだけで二人を連れて行くのは大変ですよ?」
「ええ、そうですね。
他に人手が必要でしょう。
彼らのような、ね」
だが、そこにミハイルとエミールがちょっとだけ意見する。
どうやら彼らは、他に二人の首謀者を連れて行く際の協力者を求めているようだ。
「それもそうだな。
――ということで、あんたたちもう少し俺たちに力を貸してくれないか?
泊まる所なら俺の家を貸してやるが、どうだ?」
カイルも二人の意見を受け、改めて冒険者たちに提案する。
冒険者たちはすぐにルキスラに帰っても構わないだろうし。
カイルたちについてコンチェルティアへと向かってもいいだろう。
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あんみつ@GMより
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久方ぶりに全員合流となります。
皆さんは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・カイルたちとコンチェルティアに行く
・もうルキスラに帰る
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)
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