合流あんど連行
「如何やら、今回の件に蛮族は組織だっては関係していない。
また、首謀者は2人組の兄弟でこの2人と蛮族は強い協力関係にない。
もし引き続きこの川を狙う事があってもテメリオ側と蛮族にも繋がりはない。
まぁ、こんな所だ案外素直に応えてくれて助かったよ」
スキュラと話していたヴァーミリオンさん曰く、そういうことらしい。
首謀者の邪教徒兄弟がその辺の(?)蛮族を勧誘したとかそんなところのようだ。
またメディクについては、ファウントさん曰く
「わかった、キミたちに任せるよ」
とのことだったので、ありがたく引き取ることにしよう。
ちなみに、スキュラにはとどめを刺しておいたのだが。
「......死体の処分はお任せしてもよろしいですか?
それとも、これも僕らが持って帰ります?」
* * *
気づくと、僕らは川岸に立っていた。
そしてふと足音に気づいてそちらを見ると、ちょうどルートさん達が戻ってきた。
なんか見覚えのある顔を連れている。
「無事だったんだな」
「そいつは、あんたたちが連れてきたのか......?」
「はい、ありがとうございます。そちらこそ無事で何よりです。
彼――テメリオ神官のメディクについては、川を穢れで汚染しようとしていましたので捕らえました。
で、そちらのそっくりさんは......」
「に、兄さん!
お前たち、よくも僕の兄さんに......!」
「......なるほど。メディクの弟......確か、ディマイズとか言ってましたか。
何やら体が弱いと聞きましたが、意外と元気そうですね」
彼がメディクの言っていた弟のようだ。
体が弱くて薬が欲しいとかなんとか言っていた気がする。
「......なるほどな。
つまり俺たちが捕らえたこいつと同様に今回の首謀者ってわけか」
「そいつの身柄も俺たちに引き渡してもらえないか?
このまま街へ連れ帰ろうと思う」
とはカイルさんの言。
「僕としては異論はありません。
もともと街に引き渡すつもりでしたし」
当然だが、いつまでも連れ歩きたいわけではない。
引き取ってくれるというなら迷わず預けたいところだ。
「でも、カイルさん。
僕たちだけで二人を連れて行くのは大変ですよ?」「ええ、そうですね。
他に人手が必要でしょう。
彼らのような、ね」「それもそうだな。
――ということで、あんたたちもう少し俺たちに力を貸してくれないか?
泊まる所なら俺の家を貸してやるが、どうだ?」
と、それに対してミハイルさんとエミールさんがそれとなく告げ、カイルさんもそれを受けて僕らに提案する。
「協力しましょうか?」
「良いでしょう。デキる執事はアフターもしっかりサポートいたしますので」
主をサポートしたり敵を倒したり鍵を開けたり隠密したりするのが執事。
当然、依頼主へのサポートも欠かさない......って、別にこの人達は依頼人ではないけど。
とかく、せっかく捕らえたのだし、街に引き渡すくらいは付き合っておきたいところだ。
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PL:配管
思い出したように執事アピールをしつつ
・カイルたちとコンチェルティアに行く
を選びます。
【行動】
とくになし